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はじめに
1996年、3月7日、午前7時30分。一台のマイクロバスが、S地区のみかんづくりとみかん研究家の併せて15名を乗せて、JA駐車場を後にした。目的地は中華人民共和国、浙江省は黄岩。中国のみかん産業の実態を自分たちの目で見に行こうというわけだ。 そもそも中国のみかん産業についてはじめて知ったのはもう七・八年も前のこと。興津試験場長のエラい先生のお話を聞きに行ったときだった。 「オレたちは加工品なんてつくらないから、ブラジルのオレンヂジュースなんてどうってことないね。」 「オレンヂ自由化だって!遠い国から来たオレンヂなんて防カビ剤いっぱい使って、臭くて食えねーよ。それにありゃー毒だよ、ド・ク。人間の食いもんじゃねーよ。」 と、強気だった私たちも、 「何、中国でみかん?瀬戸内とおんなじ気候に恵まれてるとこで作ってるって。でも、オレたちの相手ンなるだけのテクニック持ってんのか。何、日本人の技術屋が現地で指導してるってー、バカヤロー。」 「中国は近いから防カビ剤なんて要らないしなあ。外貨稼ぐんだったら何するかわかんねーし。最近、開放政策でけっこう盛り上がってるジャン。」 というわけで、私たちの中国に対する関心は次第に高まり、ついに、 「そんなら見に行ってやろうじゃねーか。」 ということになり、 「どうせなら、見てきたことをミニコミ誌に書こうじゃないか。」 と、なったのであります。 拙い冊子ですが、見たこと感じたことを少しでも伝えられればと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2001年11月12日 13時59分46秒
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