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テーマ:中国旅行(113)
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店には他の客はいなかった。我々が店に入ってから、真っ暗だった隣の部屋に灯りをつけて丸いテーブルに案内される。我々5人と、運転手の友人夫婦、それにその運転手の8人だった。
あらかじめ予約してあったらしく料理はすぐに運ばれてきた。メニューは、細いゴボウのような野菜と挽き肉、豚肉、トウモロコシとグリーンピース、ソラマメとピーマン、ニラのような野菜とキノコ、豆腐のスープ、魚のスープ、それにご飯だった。 夕食のメニュー ゴボウのような野菜は、独特のにおいがあって歯ごたえもしっかりしている。whさんにその野菜の名前を訊いたのだが、「中日辞典」には載っていなかった。ただ、 「薬になるものです」 と言う説明だった。家内は帰国後、旅行中に食べた料理について、 「どの料理も美味しかったけど、あのゴボウだけはダメだった」 そうだ。tetywestも家内よりはたくさん食べたのだが、確かに今まで食べたことのない味だった。 今回の旅行中にわかったことなのだが、雲南省の主食は予想通り米だ。しかし、日本人のようにご飯だけをメインに食べるのではない。あくまで他の料理と同じランクなのだ。野菜の味付けは基本的にトウガラシを使っている。どの料理もピリッと辛いので、ご飯がとても甘く感じる。だから、野菜の辛さを和らげるために時々ご飯を食べるのが正しい食べ方のようだ。肉料理はどちらかと言うと甘い。スープは薄い塩味が多い。ご飯とスープと肉と野菜の味の付け方が違っているので、いろいろな味覚が楽しめるというわけだ。 また、日本で食べる中華料理より本場中国の料理の方が、野菜をふんだんに使っているということも今回の旅行での新しい発見だった。しかも日本では絶対に思いつかないような組み合わせで色々な野菜を料理しているのだ。これは、できるだけ雲南省の人々が普段に食べている食事をtetywest夫婦が味わえるようにとの、whさんの配慮だったに違いない。ただ、どういうわけかタマネギを使った料理が一度も出てこなかったのは不思議だった。 家内も、今度の旅行中には3度3度しっかりと食事を摂ったのに体重が全然増えていなかったことに感心していた。 「いっぱい中国料理のレシピを仕入れたから、帰ったら挑戦してみよう」 と言っていたのは覚えているのだが・・・以前とあまり変わり映えのしない料理を食べているtetywestなのだ(汗)。 サンタナの運転手とその友人は「大理【口へんに卑】酒」という地ビールを飲んでいる。ラベルには大きく「10.5度」と書いてある。家内が、 「10.5度と言うのはアルコールの度数のこと?」 と訊くので、調べてみたらやっぱりそうだった。tetywestもこんなに度数の高いビールを見たのは初めてだ。これでは日本酒とあまり変わらない。しかも旅行中に食卓に登場したビールはどれも「大理ビール」だった。ただ、tetywestは飲んでいないので、どんな味なのかは不明のままだ。 友人の運転手が、大きな筒を口に当てて、ブクブクと音を立てている。筒を口から離すと、煙がもうもうと立ち込める。tetywestはおそらくこれが「水パイプ」だろうと思ったのだが、これも見るのは初めてだった。 「これでタバコを吸うと、美味しいし健康にも良い」 のだそうだ。しかし喩えそうだったにせよ、この大きな道具を常に持ち運ばなくてはならないと想像しただけで、日本では絶対に使う気にはならない。 水パイプ 昼と同じように、tetywestと家内は早々に満腹になってしまった。部屋には向かい合わせに大きな写真が掛けられている。どちらも湖と島と遠くの連山が写っている、とてもきれいな風景写真だった。おそらくこの付近から撮影したものだろう。しかし「間違い探し」ではないのだが、よく見ると2枚の写真は少し違っている。一方には島に白い建物が写っているのに、もう一方にはない。反対側の壁まで歩いて行って確かめていると、whさんが、 「そちらの写真は、昔のものです」 と教えてくれた。なるほど・・・そう言われてみれば一方には2001年8月、もう一つには1997年8月と日付が書いてある。湖の岸辺の建物も新しく増えている。こうして見比べてみると、たった4年の間にこの地域が観光地として開発されたことがわかって興味深かった。 夕食が終わったのは、たっぷり1時間後の9時半だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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