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テーマ:中国旅行(113)
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12時を回っているのでおそらく食事場所を探しているのだろうが、麗江古城の古い家並みが続く路地をあっちへ曲がり、こっちへ曲がりしているうちに、どうやら道に迷ったらしい。細い路地へ入っては、民家の門で行き止まりになって引き返してくるというのを2、3度繰り返して、ついにサンタナの運転手は地元の人に道を訊いていた。
ようやく行き先がわかったらしく、どんどんと歩いていく。道の傍らには水路があり、きれいな水が流れている。水路の向こう側には民家が並んでいて、窓もドアもない部屋が道に向かって開放されている。ちょうど昼ごはん時なので、水路の脇でコンロを使って料理をしている。ジャガイモを揚げている家庭がある。緑色のコンニャクを焼いている家庭がある。小学生の子供たちが10人くらい集まっている家もある。たぶん給食の代わりに、他の家の子供の食事も世話する家があるのだろう。 我々は、どんどん古城の中心街から遠ざかる方向に歩いていき、ほとんど街外れの食堂に入った。床はコンクリートで室内は薄暗く、あまり清潔そうな店ではなかったのだが、それより驚いたのはテーブルと椅子だった。四角い木のテーブルは高さが60cmくらいしかない。椅子の高さは25cmくらい。5人で1つのテーブルを囲んで座る。まるで幼稚園の教室だ。 「ミーシェンを食べます」 と言われても、tetywestにはどんな物やらさっぱり想像も出来ない。whさんがノートに、 「米【糸へんに浅の右】」 と書いてくれる。それでもtetywestにはイメージが湧いてこない。店の奥さんがところどころホーローの欠けたコップにお茶を入れてくれる。 tetywestが座った場所からはちょうど調理場が見えた。店の主人がビニール袋からハルサメのような白いものを取り出して量を測っている。どうやらそれが「米線」のようだ。 しばらく待っていると、隣に座った小学校低学年の子供とお母さんのところへ皿に大盛りのチャーハンが運ばれてきた。家内が、 「あれを2人で食べきれるの?」 と驚くほどのボリュームだった。tetywestも気になったので時々覗いていたのだが、全部きれいにたいらげてしまった。主にお母さんが・・・ 程なく「米線」が運ばれてくる。それを一目見て、 「な~んだ、米ラーメンのことだったのか」 しかし、tetywest夫婦は米線を食べるのは初めてなのだ。興味深々で食べ始める。麺は若干細めの「うどん」とよく似ている。しかし歯ざわりはラーメンに近い。スープはコクがあって美味しい。トンコツのような味だ。具は豚肉とネギだった。 ![]() 「米線」初体験! whさんたちはトウガラシの味噌のような調味料を入れていたが、tetywest夫婦は店のオリジナルな味のまま食べた。家内がwhさんに訊いている。 「whさんたちは、これをよく食べるの?」 「はい、そうです。毎日食べます」 tetywestに向かって、 「これじゃ、日本にいるとき讃岐うどんでは物足りなかった筈だわ。スープのコクが全然違うもの」 「ねえwhさん、讃岐うどんはあまり美味しくなかったでしょう?」 「はい。でもラーメンは美味しかったです」 昆明から大理、そして麗江へのドライブで車窓からずっと水田を見てきたtetywestは、雲南省は当然「米」文化なのだろうと思っていた。しかし、まさかそれをラーメン化しているとは・・・・雲南省恐るべし・・・ ※帰国後、TVでベトナムの話題を放送していました。そこにも「米線」が登場したので、雲南省の「米」文化は隣国ベトナムと同じだったことがわかりました。今までのtetywestなら何気なく見過ごしてしまうTVの情報も、実際に経験するととてもよくわかります。だから旅行って面白いんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年10月19日 20時50分31秒
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