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テーマ:中国旅行(113)
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「今から古城へ納西族の古い音楽を聴きに行きます」
とのことで、同級生の案内で再び麗江新市街のメインストリートへ移動する。どこかの会館の中庭に駐車して、歩いて古城へ向かう。・・・のかと思ったら、 「二人が靴を買います」 と言う。サンタナの運転手は革靴だし、hxyさんはサンダルだった。そのような靴で一日中歩きまわったので疲れたのだろう。 メインストリートには見渡せる範囲だけでも5軒くらいの靴屋があった。高級ブランドの紳士靴を売っている店もあれば、スニーカーばかり並べてある店もある。運転手がスニーカーばかりの店に入った。全品38元という札が貼ってある。品定めをして試着するのだが、面白いのは靴下をビニール袋で覆ってから靴を履く。hxyさんはその店に気に入ったのがなかったのか、数軒先の靴屋へ入った。そこも全品38元だった。中国ではスニーカーは38元が相場らしい。 hxyさんは3種類くらい試着した結果、白に水色の縁取りのあるスニーカーに決めたようだ。お金を払うのかと思ったら、男の店員と値段交渉を始める。 「もう少し安くならないの」 「もう、これが精一杯なんですよ」 みたいなやり取りが何回かあって、交渉が成立したらしく店員がビニールバッグに新しい靴を入れようとしている。hxyさんは、 「いいの、いいの、すぐに履くから」 と店員から袋を受け取ると、今まで履いていたサンダルを袋に入れる。 決して店頭表示価格で買わないのが中国式ショッピングの極意なのだ。 家内は昼間のショッピングで土産物屋なら値引きはあたりまえだとわかっていたのだが、いわゆる一般商店でも値段交渉するのだとは考えていなかったらしい。 「whさん、彼女はいくらで買ったの?」 「35元です」 tetywestに向かって、 「でも、いちいち値切ってたら買い物に時間がかかるわね」 確かに、このような買い物は時間がかかる。しかしこの方法は、売る側にしてみれば絶対原価を切っては売らないのだし、買う方も得をした気分になれるのだから「両方が得をする」のだ。一昔前までは日本でもこの買い物習慣が残っていた。しかし今では、「Time is money」式の欧米の合理主義が浸透して、時間を節約するために買い物の楽しさの重要な部分を放棄してしまったようだ。ただし、大阪には今もこの習慣が残っている。大阪が「人情の町」といわれるのも、こんな人と人とのふれあいを大切にしているからではないのだろうか? サンタナの運転手も早速白いスニーカーを履いていた。 新市街のメインストリート 夜の麗江古城は店の赤っぽい電灯に浮かび上がっている。その光の中を歩いていると、昼間よりもいっそう「千と千尋の神隠し」の世界の中にいるような錯覚にとらわれる。夜になっても相変わらず人通りが多い。「東大街」の真ん中くらいに「納西古楽」の演奏会場があった。しかし、そこに到着したのは9時半少し前だったので、ちょうど演奏が終わったところだった。仕方なくもと来た道を引き返す。古城の入り口の建設現場では、まだ鉄骨の上で溶接の青白い光が輝いていた。 夜の「東大街」 メインストリートの交差点で、 「私と友人は少し買い物をします。先に車まで帰っていてください」 と言われたので、サンタナを駐車してある中庭で待っていると、やがてwhさんたちが帰ってきた。車に乗ってホテルへ向かう途中で同級生から全員に渡されたのは「納西古楽」のVCDだった。whさんの同級生の心遣いに感謝しながら、ホテルの前で別れる。 ホテルの部屋に入って時計を見ると10時だった。 大理の南詔風情島から麗江へ。古城、木府そして同級生の家。思い出をいっぱい詰めこんだ一日はこうして終わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年11月08日 00時29分50秒
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