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テーマ:中国旅行(113)
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ふわっと空中に投げ出された感じで、ゴンドラは建物の外に出た。かなり急激に昇っていく。あたり一面乳白色の霧に包まれて視界は100メートルくらいしかない。もし天気がよければ眼下には麗江の盆地が広がっているのだろう。
「玉龍雪山」へのロープウェイ 視界がほとんどない分、高さに対する恐怖心もほとんど涌かない。時折白い霧の間から現れる景色は、まるで水墨画のように美しい。 「玉龍雪山」へのロープウェイ ゴンドラは谷を少なくとも2つは越えて、どんどん昇っていく。突然大きな岩の横を通り過ぎる。この辺りから松や杉はなくなり、岩肌とごろごろした濃灰色の礫ばかりの風景になる。 ちょうど15分でロープウェイの終点に到着した。そこはロッジになっていて、帰り便を待つ人たちが並んでいる。その横を抜けて外に出ると、ちょうど山頂が霧に隠れる寸前だった。もしかしたら山頂はもう二度と見えないかもしれないのだ。急いでカメラのシャッターを切る。 「玉龍雪山」の山頂? ロッジの外には大勢の観光客がいた。四角い石の台座の上に「海抜4506m」と彫られた太い石柱が立っている。その前で次から次へと記念写真を撮っている。しかし、これだけ霧が濃くてはほとんど何も写らないと思うのだが・・・ 霧が濃くなる前に、山頂の方へ向かって登山道が続いているのがロッジから見えていた。しかし雨は降っていないものの、これだけ霧が深いのだからまさかtetywestたちは行かないだろう・・・というのがその時の正直な気分だった。富士山より高いところに来たというだけで十分満足だったのだ。 tetywestは富士山へ登ったことが一度だけある。そのとき、9.5合目から頂上までの苦しかったことは今でも忘れることが出来ない。足を一歩前へ出すことがどれほど大変だったことか。「百里の道を行くものは、九十里をもって半ばとする」という家康の言葉をこれほど身をもって実感したことはなかった。その上、酸素不足で一緒に登っていた友人の顔が土色に変色していた。自分では見えないだけでtetywestも同じだった。そして、ようやくたどり着いた富士山の山頂は、今日と同じように霧で何も見えなかったのだ。日本一高い山に登ったという達成感だけは十分に味わうことが出来たのだが・・・ しかしあにはからんや、みんなはその道を登り始めるではないか。特に小学2年生の男の子はめちゃ元気がいい。どんどん先へ進んでいく。こうなったらtetywest夫婦も後に続くより仕方がなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年11月16日 12時23分33秒
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