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テーマ:中国旅行(113)
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つづら折れの山道にさしかかる頃、雨が降り始めた。峠を一つ越えて道路わきのロッジの駐車場に車を停める。そこはスキー場のようで、なだらかな山麓にリフトが設置されているのだが、もちろん今の季節には雪はない。
雨を避けるように急いでロッジに走りこむ。少し肌寒いくらいだ。我々のグループ以外は誰もいない。ロッジには土産を売っている売店と軽食のコーナーがある。 「玉龍雪山へはロープウェイで登ります」 と聞かされていたので、tetywestはこのロッジのどこかにロープウェイの乗り場があるのだろうと思っていた。しかし、みんなゆっくりと構えていて動く気配がない。whさんは同級生と話しをしているし、サンタナの運転手も同様だ。hxyさんは、whさんの同級生の息子がロッジの奥の方へ走って行った後をついて行った。tetywestと家内は所作がないので、椅子に座ってじっとしていた。 そのうちに、お揃いの赤い帽子を被った20人くらいの団体さんが到着した。賑やかに話をしながら待合所までやってくると、早速土産を物色している。軽食コーナーでラーメンを食べている。結構派手な服を着ているので、どこから来たのかな?と帽子に書いてある字をチェックすると「広東○○旅遊社」だった。「雲南省で見かける団体さんは広東省から来ている」と思えば半分以上は正解のようだ。 やがて、ロープウェイの腕章をつけた係員が、チケットをチェックし始めた。 「さあ、いよいよロープウェイに乗れるぞ」 と思っていたら、ロッジの外へ出るように指示される。そこにはロープウェイではなく、バスが待っていた。tetywestたちが一番に乗り込み団体さんも後から乗り込んできて、バスはほとんど満席になった。森林警備隊の二人は乗ってこなかったので、我々が帰るまでロッジで待っていてくれるのだろう。バスに乗った団体は2つだったようで、それぞれの団体に納西族の民族衣装を着たガイドさんが付いている。彼女たちも人数をチェックして一緒にバスに乗り込む。 ロッジを出発したバスは、急な山道をくねくねと登っていく。道幅はバス2台がすれ違えるほど広くはない。交通渋滞を避けるのと環境保全のために専用バスでロープウェイの乗り場へ向かうようだ。道の両側は、標高の低いところでは植林された小さな松だったのだが、次第に天然の大きな松や杉に変わっていく。途中に道幅が少し広いところがあり、下りのバスが待っていた。 15分ほど走ってロープウェイ乗り場に到着した。幸い雨はほとんど降っていなかったが、凄い霧でほとんど周囲が見えない。 「バスに乗ったところは海抜2700メートルくらいです。ここは3356mです」 とwhさんが教えてくれる。何と、すでに日本一の富士山(3776m)の9合目くらいにいることになるのだ。この標高だと富士山なら植物はコケ類くらいしか生えていないだろうが、ここでは杉や松の大木が茂っている。ロープウェイの順番待ちをする場所には屋根があったのでほとんど濡れずに済んだのだが、今朝準備した傘をサンタナに置いたままなのだ。他のメンバーも持っていないのだから、まあいいか・・・ 広東省の団体に続いて待っていると、やがてtetywestたちの順番が来た。1台のゴンドラに6人ずつだ。tetywest夫婦とサンタナの運転手、hxyさん、whさんの同級生とその息子が乗り込む。whさんは一人だけ後の団体と一緒になった。 「玉龍雪山」へのロープウェイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年11月14日 12時18分37秒
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