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2006年05月29日
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カテゴリ:ミカン
前回の日記は結論へ飛躍しすぎたために、なぜ「メタポリックシンドローム」=「黒船」なのかという説明が不十分だと反省しましたので書き加えます。

昭和40年代の初めまで、日本には日本の風土に育まれた「日本の食文化」がありました。その後、日本は「高度経済成長」を遂げるのですが、その結果「日本の食」は劇的に変化しました。その変化を一言で表現するならば「アメリカン・ナイズ」です。

太平洋戦争に負けた日本人は、当時かなり「アメリカ崇拝」指向に傾いていました。tetywestたちの年代は、アメリカのホームドラマにでてくる大型冷蔵庫いっぱいに詰まった豊かな食べ物をうらやましいと思いながら育ったのです。

1975年にtetywestがアメリカへ行った頃、
「アメリカの女性の体型が美しいのは25歳まで。その後はブクブク太るのが多いよ」
「自分の売り頃を心得てるから、アメリカ人は早婚なのよ」
「日本人は太らないから若く見られる」
などと、まことしやかに言われていました。確かにtetywestの見聞した限りではそれは当たらずとも遠からずだったのです。

さて、ちょうど20年後の1995年にもう一度アメリカへ行ってみると、驚いたことに昔は25歳までは何とかキープ出来ていた女性の体型が、20歳に低下していました。オデブさんがめちゃ増えていたのです。

その原因は容易に理解できました。要するに「食べ過ぎ」なのです。ハンバーガーのパンは日本の2倍はあります。ハンバーガーショップでのソフトドリンクは飲み放題。スシのネタも2倍。寿司屋のマスターの話では、アメリカ人はボリュームがないと納得しないのだそうです。

20世紀の初頭から60年代にかけて、アメリカは世界一の繁栄を謳歌しました。その繁栄を支えたのは勤勉な労働者でした。彼らはとにかくよく働きよく食べました。そして、それが「アメリカの食文化」になったのです。

ヨーロッパの人たちは「アメリカの食文化」のことを皮肉を込めて「コカコーラ・カルチャー」と呼びます。カロリーたっぷりの「コカコーラ・カルチャー」は、確かに60年代までは必要だったのです。

ところが、70年代に入るとアメリカは第3次産業に従事する人たちが50%を超えるようになります。その人たちはもはやカロリーは必要ないのですが、それまで身についた「コカコーラ・カルチャー」は容易に変えることができません。

そうして20年が経過し・・・・アメリカではガンとメタポリックシンドロームが大問題になりました。アメリカで「5 A DAY」運動が始まったのにはそういう背景があるのです。

ですから、メタポリックシンドロームは「飽食の時代」に日本にやって来たアメリカ製の「黒船」なのです。

今年、ディズニー社はマクドナルド社を協賛企業から除外しました。その理由は、
「マックのハンバーガーを食べると太る。これは『ディズニーは子供のための会社』というイメージに悪影響を及ぼす」
からだそうです。

さらに、アメリカで企業の社長になるためには絶対太ってはいけないのです。太った人はセルフ・コントロールができない意志の弱い人間だというレッテルを貼られたも同然なのです。


さあ、アメリカ化してしまった「日本の食文化」はこの危機をどのように切り抜けるのでしょう?






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最終更新日  2006年05月29日 23時27分54秒
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