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2005.11.28
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土曜日の午後、上野の東京都美術館で催されている、プーシキン美術館展に、行ってきました。

ブログなどで、相当の混み合い様であることは、覚悟していたが、逆に言えば、そんなに、有名で、いい展覧会なら・・・・といってみました。
現代美術館で開催されていた、イサムノグチ展も、かなり、心魅かれるものがあったのですが。
やはり、古典的、超メジャーを鑑賞してまいりました。

混みあいようは、覚悟していたより、チョコットまし。
5分待ちで、入場できました。

入って、すぐ、一番目に展示してあったのが、ルノアール。
「ムーランギャレットの庭で」

目にした瞬間、思わず、微笑んでしまいました。
人ごみにうんざりして、5分も待って(まあ、ラッキーな方ですが)、人を掻き分けるようにして、やっとみたんです。。。
そんな状況でも、思わず、笑みがこぼれる幸福感。
有名な絵なので、画集などで、目にした事のある絵ですが、やっぱり、本物は違う!

「光」です。

その次も、ルノワール。
「黒い服の娘たち」
これも、よかった~。

ルノアール、
超定番過ぎで、ルノアール好きって言うと、どうなの、
なんだか、野暮ったくない~。。。。。
なんて、思いが、実は私の中には、あったのですが。

いい。
やっぱり、いい。
本物は、光、輝きがあります☆

それから、この展覧会の目玉は、マチスの「金魚」。

こちらも、大好きになりました。

可愛いんです~~。

マチスと言う画家は、本当に、生きるのが喜びだったんだな。
そんな風に感じました。
「歓喜」と言う言葉が浮かんできました。

もう一つの、マチス作品「白い花瓶の花束」も、お気に入りになりました。


「金魚」を、コレクションしていた、シチューキンと言う人は、一目で気に入って、その場でその場で、購入したそうな。

シチューキンは、マチスの絵をマチスルームとして、ピンクの天井、シャンデリアのある部屋にまとめて、展示していたそう。

ピカソの絵も、コレクションしていて、ピカソは、すっきりと、装飾の無い、モノトーンに近い部屋に展示していたそう。
(今回は、ピカソの絵も4点出品されていた。
私は、「アルルカンと女友達」という作品が、印象的だった)

二人の絵を、並んで見てみると、確かに、それぞれに、そんな部屋を作った感じがよくわかる。

そこに、二人の個性も良く現れているように思えました。

シチューキンと言う人の、感性、すごいなと思いました。

今回の作品たちは、ほとんどすべてが、そのシチューキンと言う人と、イワン・モロゾフと言う、二人のコレクターが、集めた作品だそう。

イワン・モロゾフは、画商の意見をよく聞きいれ、評価に値する作品を、体系てきに、コレクションしたそうな。

対照的に、シチューキンは、自分の感性で、表現力の強い作品をコレクションしたそうだ。

う~~~~ん。

確かに、名作と聞いておらず、マチスの「金魚」を、ただ町で見かけたとしたら。。。。
どんな風に思うだろうか。

評価の確定した物に対して、自分の感性が、影響を受けてしまう。

やっぱり、シチューキンの感性はすごいと思う。

そして、シチューキンに習って、確定した評価より、自分自身の喜びを大切にしたいと思う。


そう言えば、中学生の頃、マチスの裸婦像を見たことがある。
その時は、全然、良さがわからなかったなぁ。
お腹の出た女の人の裸で、お腹に線が入ってた。
どういうこと。。2重腹??あの線は何。。。
なんて、思ったのを覚えている。
強烈な印象を与える絵ではあったわけですね。
今でも、そんなこと覚えているんだから。。。

その時の私に比べたら、ずっと、絵を、楽しめるようになった気がする。
こうでなければならない、と言う枠組みが、ずっと、広くなって、
こんなのも、ありでいいんじゃない。
これも、OKでいいんじゃない。
と思えるようになれた。

大人になれたと言う事でしょうか。

後、好きだった作品、アルベール・マルケ「オンフルール港」、それから、レオン・レーマン「山脈」

その他、ゴーギャンや、ゴッホ、ドガに、ルソー。
教科書に出てくるような作家がいっぱい。
これで、1400円は、お得かもしれませんでした。





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Last updated  2005.11.28 18:45:40
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