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テーマ:気になるテレビ番組(2924)
カテゴリ:心模様、体の健康
前回の日記に関連して、思い出したことがある。
きっと、見た人は、多いと思う。 NHKの番組、プロフェッショナル、 水泳の北島選手のコーチで、平井という人がでていた。 水泳の記録は、一秒に満たない時間を競っている。 門外漢の私が、試合の様子を見ても、 誰が、一番だったのかすら、よくわからない。 それが、この番組で、丁寧に、どんなふうにコーチと選手が、試合を組み立てていったのかを、描いてもらうと、 なあるほど・・・ 感動! 普通、100メートルと200メートルの競技では、泳ぎが違うらしい。 100メートルでは、短距離なので、ピッチの速い泳ぎをするのが、常識らしい。 だけれど、この定説を、打ち破って、100でも、200と同じ、長いストロークの泳ぎをすることを、コーチが戦略として、考案する。 北島選手の平泳ぎ、かいたあとの体が伸びている時、すごく、効率のよい泳ぎになっているそう。 それで、そのような作戦になったそうだ。 予選では、それで、素晴らしい好タイムが出た。 だけれど、ライバルも、好調だった。 それで、準決勝では、コーチは、「ペースをあげていくぞ」と声をかけた。(正確な言葉ではないかもしれません。そのようなニュアンス) それは、泳ぎを変えるという意味ではなかったが、 その言葉で、北島選手の泳ぎは、固いものになってしまい、 ストロークも、増えてしまい、タイムも、かなり、落ちてしまった。 もう一度、 ゆっくりしたストロークで泳いでも、急いだストロークで泳いでも、 タイムに変わりのないことを二人で検証する。 そして、決勝戦、 平井コーチがかけた最後の言葉は、 「勇気をもって、ゆっくり行け」 一緒に見ていた母は、「ゆっくりするのに、勇気がいるの?」と、 私に聞いたが、 そりゃ・・・ゆっくりしていたら、遅れてしまう、おいていかれてしまう、 という、恐れに打ち勝って、ゆっくりするのは、どれだけの勇気だろうと、その時点で、もはや涙目のワタシ。。。 北島選手は、50メートルを16ストロークという、驚異的に少ないストロークで、世界新記録を打ち立てて優勝する。 少ないストロークで、それほどのスピードが出るなんて、 平井コーチは、「芸術的な域」といっていたけれど、 本当に、アーティスティックなパフォーマンスだと思う。 鯨がゆうゆうと、泳いでいるような、 そんなスケールの大きさを感じさせてくれる。 百分の一秒を争う競技だこその その、コーチのかける一言で変わってくる 繊細さ、 厳密さ。 そして、その厳しい状況で、 自分を信じて、 ゆっくりとした 自分の泳ぎを確立させたそのパフォーマンスのすごさ。 そうなると、もう、人との競争ではなく、 どう、自分の泳ぎを完成させるか。 最後には、やはり、自分自身との戦いだったのだな。 平井コーチは、 プロフェッショナルとは、忍耐と克己心を持った人と結んだ。 「ゆうきをもって、ゆっくりと」 この言葉に込められたドラマ、 私の白山でeasy does it. のメッセージとともに、自分への言葉にしておきたい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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