生意気日記？

大好きな大沢ワールド全開の作品　充分に楽しみました
新宿鮫シリーズのファンでしたら　また　異なる警察小説ですがとに角　面白いです
今回は佐江という冴えないお腹の出た刑事ですが　ハナシが凝っていて夢中で読みました
公安警察の奢りや　連続殺人の設定がすごいです

なりふりかまわず中国人社会に入って捜査を続ける佐江の執念と謎の中国人
「毛」の存在もあり　何故か佐江のまわりは黒社会の人で溢れています
ハムと呼ばれる公安警察の恐ろしさは　情報のやりとりも出し惜しみして
協力が得られません　銃の扱いは俄然　たたき上げの刑事の佐江が慣れていますが
青天井の予算を駆使して　自分だけの情報屋をパイプにして進んでいきます

情報社会ですが　小説とは思えない生々しい日本における中国人の社会を
本物の迫力で書いています　中国の公安と日本の公安の裏での駆け引きも
ぶっ放す銃のチカラも　日常茶飯事に行われていて　狐の騙しあいで
刑事でありながら　やくざから守ってる用心棒の役目をしてる現職刑事もいます

明るみに出れば　外交問題に発展しそうな事案も出てきてワクワクが止まりません
そして　公安の協力を期待出来ずに毛という中国人だけが頼りで
殺しを天職としてる殺人マシーンの「鋒」と言う人物やら　誰を信じていいのか
解からないけど　最後は献身的に尽くした「毛」の安否を気づかいながら逮捕します

その最後がまた素晴らしいのです　年越しに読むにはお奨めです（笑）
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Sent: Friday, December 30, 2011 10:46 AM
Subject: [***Spam***](Default) 30日の日記