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2011年09月08日
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カテゴリ:FSUNメルマガ
 サッカー元日本代表の松田直樹氏が、8月4日に逝ってしまった。享年34歳。引退後もきっと、第二の人生が可能性の扉を広げていただろう。指導者としても期待されていただろう。ところで、直前8月2日の練習中、09:30頃「あっ、俺、ヤバイ」と言って倒れたらしい。16歳以下のクラスから、全ての世代で日本代表に選ばれたのは、同じ世代では中田英寿氏と彼だけである。歴史に名前を残す選手であることは明らかである。名選手だけに、体へのケアも人一倍だったと想像できる。

 松田氏は、急性心筋梗塞に襲われたのだが、心肺停止に陥るのは体力のない老人や女性、子どもに限らない。統計によれば、各世代、性別によらず、ほぼ同じような確立で発生している。少年野球や少年サッカーの練習場や野球場、競技場にはAED(自動体外式除細動器)の設置が常識になっている。子どもが、胸部にボールが当ると成人と異なり、心肺部分が激しく揺れて、除細動を引き起こす可能性が大人より高いからだ。野球のボールやサッカーボール、練習や試合で胸部に強く当れば、大人でも除細動を引き起こす可能性は十分にあ
る。

 ところで、癌で亡くなる人が死因の50%を超えた。もっとも、癌の発症する可能性は、年齢の2の3乗倍に比例する。たとえば、60歳の人は、30歳の2倍の年齢だから、それに2の3乗を掛けて、答えは、16倍ということになる。この場合、敵は時間を掛けてやってくるので、治療の選択肢はある。

 心筋梗塞の類は、突然、引き起こすと倒れた場所や周囲の人などの状況によって生還率が大いに変わる。今回、松田氏が倒れたとき、たまたま看護師さんが見学に来ていて、救急車が来るまで心肺蘇生を試みたらしい。多くの人が、勘違いをしているが、「心肺停止」とは完全に停止している状態ではない。徐細動が、引き起これば「心配停止」状態とみなされる。救急救命活動で蘇生が、ある程度見込めるのは「心肺停止後8分以内」。この間、救急車を呼び、気道を確保し、胸部を開き、1分間に100回くらい胸部をリズム良く抑えながら、マウスピースなどを使い、胸部に息を吹き込むことを行わなければならない。酸素が脳に届かなければ、助かっても脳などに大きな障害が残る。人口呼吸を施しながら、数分以内にAEDが届けば蘇生率が高いのは常識。その場に居合わせた看護師さんは、「AEDがない!」と知ったとき、どんなにショックだったろうかと慮られた。救急車が来るまでに、ひとりで1分間に100回のペースで胸部を押ことなど出来まい。心肺停止状態のまま、救急車で集中治療室に運ばれ、その後、回復することも無く松田氏は逝った。松田氏が倒れた翌日、AEDの未設置を厳しく指摘された球団は、AEDを設置したと報道がされた。Jリーグを目指すような球団が、設置が常識なのに、なぜ、もっと早くにと残念無念。


国連支援交流協会






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最終更新日  2011年09月08日 10時35分19秒
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