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カテゴリ:読書 作家別 さ~の
あなたは、この「無償の愛」を裁けるか。 楡さんの新作にして、帯に「来たる裁判員制度に警鐘を鳴らす、迫真の法廷サスペンス!」 期待が…、期待が…、期待が…、 あれ?! 警鐘を鳴らしてる?どこで? ・人を裁くのは、難しいって事? ・刑にふさわしいかだけで裁くのは難しいって事? (例えば死刑か?無罪か?だと、どちらかを選ばなければならないという事。無期なら、懲役何年ならいいのに…って選択できず) ・量刑を決められないで、無罪か有罪か…は難しいって事? なんだか、ちょっとなーでした。 陪審員の難しいところを、日本人(アメリカ人)婦人と夫が議論しているところでは、読者に説明する為なのがバレバレだよと、うんざり。 そして、迫真という法廷は、特に迫真でもなく。 迫真かーーー!!!??? 裁判物が好きで、よく読んでいる私には、陪審員選びでのあっさりさも拍子抜けだったし。 う・うーん。 判決については、どちらでもいいかなと。 どちらにしたって、何かしらの割り切れなさが残るはずだから。 ただ、犯人の心情については…。 この子だからでしょ。一生罪を背負っていくとか、親が全財産寄附するとかね。 世の中、そんな人ばかりじゃない。 薬丸岳の1作目のように、家の子が被害者とばかりに、謝罪もせず、反省もせず、生きていく人もいる。 しかし、日本にもありがちな弁護士のテクニック。 確かに、それしかないのもわかるけど、嫌な感じです。 でも、それにも増して嫌なのは、検察側。 日本と違うからなのか、野心満々、手段選ばず、政治的要素絡む。 あくまでもこの本の中でだけれど、私は最終弁論で、わざーとらしく虐待が疑わしいと言った瞬間に決まったね。 無罪。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.12 00:13:05
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