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テーマ:ワイン大好き!(30891)
カテゴリ:建築・都市・建築家
地球レベルでの温暖化を含む環境問題は、
よくなるにせよ、悪くなるにせよ、 狭義の経済に変化を与える事は確かなようである。 環境問題が、CO2だけの問題ではなく、 資源=エネルギー=環境問題であることが、 物理学などのエントロピーの法則等、 科学的視点からかんがえてみると明らかになる。 資源=エネルギー=環境問題であることを認めると、 資源、エネルギーが絡んでくる訳であるから、 当然、狭義の経済によかれあしかれ 影響を与える事がはっきりしてくる。 CO2を減少させるということで、 最近バイオエタノール系の燃料に関心が集まっている。 バイオエタノールは、 緑色植物である穀物のデンプンから作られるのが 現時点で最も一般的な方法であるから、 食物としての穀物のデンプンから 燃料としてのデンプンが振り向けられることにより、 絶対的な穀物のデンプン量が多く必要になり、 その結果、穀物市場が高値で推移することになる。 一方で、緑色植物のワラや繊維等、セルロース系のものから バイオエタノールやプラスチックを生み出す技術も、 穀物市場の騰貴により、実用化が進められ、 実現性が高まっている。 デンプンとセルロースという2つの原料ということで、 穀物市場が高値で推移し、 狭義の経済全体に活力を与えようとしている。 一方で、緑色植物市場を成り立たせるため、 田畑や灌漑や淡水資源というものの 市場価値が上昇することになる。 また、燃料資源のバイオ化と CO2の削減という行為自体により、 石油=石炭などの化石燃料資源の利用率が低下し、 それにともない、市場価値も低下する。 化石燃料資源の市場価値の低下は、 バイオ系の燃料=資源への転換に ブレーキをかけるものであるが、 CO2を増やすことに歯止めをかけることで、 需要を減らさざるをえないことになる。 ここにいたると、温暖化が、 19世紀以来の人間活動の影響であり、 CO2などの温暖化ガスの増加の影響であるかどうかは 狭義の経済にとってはどうでもいいことであり、 新しいタイプの経済を動かす原因になることだけは、 はっきりしてきたことになる。 ECなどは、この事に早くから気づいており、 環境問題や、資源=エネルギー=環境問題に 抵抗するための、規制などの歯止めをかけることで、 環境が改善されるのみならず、 新しいタイプの経済の流れがおきることを シナリオにのせ、実行しようとしているようである。 排出権取引なども、環境問題がおきるまでは、 全く価値のなかったものに、 新たなる価値を与えたものであり、 環境技術の発展による新たなる価値の開発と 両輪をなすものである。 こうした流れから、一歩引いていたアメリカも、 この新しい狭義の経済の流れに 取り込まれようとしており、 密かに進められていたと思われる、 民間レベルでの新技術などのシナリオも じょじょに明らかにされようとしている のではないだろうか。 こうした、新しいタイプの経済の流れの中で、 いまひとつ躊躇して、踏み切れないのが、 かつての自称環境先進国であった日本である。 ここで、いつまでも躊躇していては、 かつてのバブル崩壊後の日本のように、 世界経済のお荷物になることも考えなければならない。 環境問題、そして、資源=エネルギー=環境問題が、 新しいタイプの狭義の経済のきっかけであることに はやく気づいて、日本の政府にも、先手をうって すみやかに行動を開始されることを望む次第である。 環境問題、そして、資源=エネルギー=環境問題 に対する、世界の中での共通の解釈を 先導することが、 新しいタイプの狭義の経済をリードすることになるのである。 そして、新しいタイプの狭義の経済は、 やがて、物欲や金欲に支配されない、 物的福祉から心的福祉に発展的移行する 広義の経済としてデザインされなければならないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 26, 2007 12:46:22 AM
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