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テーマ:ワイン大好き!(30891)
カテゴリ:建築・都市・建築家
今、NHKで中国の北京の水不足について 放送している。 資源・エネルギー・環境問題の深層として、 このブログでも、バイオ燃料などの 需要増大とともに、淡水資源の不足が深刻になる ことを予想してきたが、 北京オリンピックを控えた中国は、 もっと低レベルで深刻な水不足である。 そもそも、地球システムの 太陽エネルギーの負のエントロピーによる 水と大気の大循環システムには、 淡水資源が特に重要であり、 人間で言えば、血液のようなものである。 バイオ燃料など、植物系、第一次産業系の 燃料を獲得する光合成には、 淡水が必要であり、 化石燃料からバイオ燃料に転換するためには、 淡水資源の確保が重要だと考えられる。 しかるに、中国の場合には、 近代化とともに、車の洗車とか、 洗髪、入浴、建設工事、企業の浪費、などに、 大量に水資源が必要となっているのに、 中国の北京の周囲は、乾燥地帯が 取り巻いていて、 首都の水を確保するために、 周辺地区に配備されたダムの水は、 地元では使用禁止にされている 状態であるという。 また、人工降雨をふらすための 小型ロケットの打ち上げなども 既に行われていると言う。 農業の水は、人類が生きる為に 必要最低限のものであるとしても、 贅沢な生活をしているために、 水が不足しているのは、救いようがない事態である。 首都の生活を支える為に、 南水北調と称して、 南の揚子江の水を北の北京に運ぶ運河が 建設されている。 南水北調が実現されると、 北京の水問題が解決すると勘違いしている人々が 多いが、南水北調が実現しても、 人口増加が半分以下にならなければならない といい、 また、一方で、 南の工業地帯などで汚染された水が 北に流れてくるという話もある。 もはや、中国の水問題は、 救いようのないレベルにまで 到達してしまっているようである。 日本政府も、自国の水問題だけ解決しても、 農作物を通じて中国から 間接的に水を輸入している事を考え、 中国を始めとする世界の水問題を 真剣に考える必要があろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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