脱北を偽装して韓国に入国したスパイ、ウォン・ジョンファの人生は、15歳の時である89年から始まった。特殊部隊で南派工作員として訓練を受けたウォン・ジョンファは、負傷して、3年後の92年に特殊部隊から解任された。以後、デパートで盗みを働いて摘発されて、教化所に送られたが、釈放後も亜鉛5tを盗んで問題になった。この過程で、保衛部に工作員として組み込まれ、南派スパイの道に入ることになった。
2001年10月に保衛部から韓国侵入の命令を受けたウォン・ジョンファは、朝鮮族のキム・ヘヨンという仮名を使って身分を偽装した後、中国の宣揚一帯の韓国人民宿村を回って、偽装結婚の相手を物色した。韓国人勤労者であるチェ某氏と見合いをしてたった1日で結婚したウォン・ジョンファは、韓国潜入に成功した。そして、韓国に潜入するや否や、ソウルと陽州(ヤンジュ)にある米軍基地6カ所を回って、写真撮影を行った。
政府の監視網を避けるために、妊娠7カ月で入国した彼女は、自分の身元を更に明確にする為に、2001年11月、韓国の国家情報院に脱北者だと嘘の自首をした。しかし韓国入国の後、指令事項を完遂するのに失敗する度に、北朝鮮の保衛部関係者が自分を殺害するという極端な恐怖心に捕らわれて、家に鍵を4つも設置したり、最近の3年間は精神安定剤を服用していた。
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最終更新日
2008年08月28日 18時56分54秒
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