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北朝鮮分析

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2008年10月08日
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カテゴリ:韓国
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これまで、韓国の歴史教科書を通じた反日教育が問題視されてきたが、最近、韓国で保守勢力(右翼勢力)を中心に、修正された歴史教科書を作成した。この修正歴史教科書は、左翼教科書の象徴である金星出版社の歴史教科書とは、正反対の内容のものである。金星出版社の教科書は徹底的に親北朝鮮、反日、反米の視角から書かれたものであり、韓国の学生たちに、そのような教育を行ってきた。この左翼教科書が韓国に及ぼした影響は莫大なものであり、親北朝鮮思想の洗脳教育のおかげで、韓国の13歳以下の学生の35%が、韓国戦争は韓国が先に北朝鮮を攻撃したものだと考えている。韓国戦争が北朝鮮の先制攻撃だということを全世界が認めているにも関わらず、不思議なことに、韓国がこの事実を認めないとは、親北朝鮮洗脳教育の結果である。

一方、強力な保守団体であるニューライトが作った歴史教科書は、反対の立場から著述されたものであり、反北朝鮮的な思想が強い。現在、この新しい歴史教科書は、韓国内で論争の的になっているだけではなく、韓国内で今のイシューになっている左翼と右翼の対立とも大きな関連がある。親北朝鮮なのか、それとも反北朝鮮なのかという北朝鮮を見る視角は勿論のこと、歴史教科書問題まで含めた多くの分野に於いて、物を見る視角が相反するので、対立が起きているとも言えるだろう。最近、韓国で問題になった米国産輸入牛肉に関連したろうそくデモも、実際は左右の対立が原因だった。牛肉問題は左翼がデモを起こす良い素材になった。以下の記述は、論争になっている韓国内の右翼が作成した歴史教科書の中から、日本に関連した部分を一部要約したものである。日本に対する肯定的な視角が、数多く追加されたということだけでも、大きな変化である。韓国に於ける左翼と右翼の対立は研究の価値があり、特に北朝鮮問題を研究する際は、必ず注目しなければならない。

韓国の新しい右翼歴史教科書
(日本に関連した部分の中から一部抜粋)

p.98 植民地の韓国人の生活水準
植民地時代の韓国人の生活水準が、日本帝国主義(日帝)の収奪によって、極度に劣悪になったと考えるのが従来の通説だった。例えば、生産されたコメの半分が日本に奪われたので、韓国人は惨めな生活を強要されたというものである。このような収奪論には、実証的な証拠が充分でないという問題点がある。
コメは日本に収奪されたのではなく、経済論理に従って日本に輸出され、それによって、日本人を含めた韓半島全体の所得は増加した。コメの代わりに満洲から豆とアワが代用食品として輸入された。1人当たりのコメ消費量が減少したことは事実だが、雑穀などの代用食品と、その他の加工食品を総合的に考慮して見た時、1人当たりのカロリー摂取が減少したとは断言することができない。

生活費の中の食費の比重を示すエンゲル係数が下がったということは、生活水準が改善されたことを示唆する。1890年~1920年代に生まれた韓国人の身長が1~2cm大きくなったことも、生活水準の改善を現わす。

第3部 日帝の支配と民族独立運動の展開(p.80~126)
p.84 朝鮮民事令
民事令は日帝が韓国を支配する目的で公布したが、韓国人の私有財産権と経済活動の自由も保障した。このように民事令を通じて、韓国人も近代的私権の主体になった。

p.85 土地申告
総督府が申告が何なのかも分からない韓国の農民に申告を強要して、土地全体の40%に及ぶ無申告地が発生し、これを国有地として没収したという既存の主張は、元々、根拠がないことである。

土地調査事業
土地調査事業の結果として、国家が土地財産に対する証明制度を完備したことにより、土地の取り引きが活性化して、土地を担保にした金融が発達した。

p.86 林野調査事業
朝鮮王朝の林野政策は、共有という名分を前面に押し立てて、私有林を認めなかったので、林野の私的管理の主体がなく、山林が荒廃する副作用があった。これに対して、総督府の林野政策は私的管理の主体を新たに作り、山林の緑化を推進する方向で施行された。

p.86 産米増産計画
貯水池のような水路施設を拡充し、種子を多収穫品種に改良した。興南(フンナム)窒素工場の完工の後は、化学肥料の使用量も増加した。1930年代の年間平均コメ生産量を見てみると、700万石が増産され、その中の570万石が日本に輸出された。コメの生産が増加したことにより、コメの値段が他の物価より上がり、同時に他の市場要因にも重要に作用したおかげで、農民と地主は収益性が良いコメの生産に集中できた。

p.94 植民地時代の社会間接資本の拡充
鉄道、通信、海運に於ける社会間接資本の拡充は、植民地である韓国で、資本主義的な市場経済を活性化した。





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最終更新日  2008年10月08日 17時45分46秒
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