河津七滝
川端康成の伊豆の踊子では、「私」は、峠の北口の茶屋で、期待通り雨宿りをしている踊子一行を見つけました。ところが、茶屋の婆さんの接待を受けているうちに、踊子一行は先に出て行ってしまいます。 しばらく茶屋で足止めを食らったのですが、雨が止んだあと、踊子一行に追いつこうと、早歩きします。天城トンネルの出口から600メートル程度のところで、踊子一行に追いつきますが、急にゆっくり行くわけにもいかず、わざと知らんぷりをして追い越します。ところが、一番前にいた男性が、足が速いなどと声をかけてくれたので、親しくなって、踊子一行と一緒に歩いて行きます。 一緒に歩き、河津町に入ると「河津川の渓谷に沿うて三里余りの下りだった」ということです。この河津川のくだり道には、河津七滝が点在しています。滝は、「たる」と発音するそうです。まず最初にあるのが釜滝です。22メートルの落差があります。吊り橋わたって、エビ滝落差5メートル。エビの尾ひれに似た形だとしてエビ滝と名付けられたそうです。吊り橋を渡って蛇滝高さ3メートル。玄武岩の模様が蛇のうろこに見えることから名付けられたということです。蛇滝から階段を下りて、初景滝にたどりつきました。一番の人気スポットです。 10メートルの高さがあります。ここに踊子像があります。少し下りたところにある大岩成就 願いながら3個の石を投げて一つでも、岩に乗れば願い事がかなうとか。少し行くと、また踊子の像があります。そこから少し歩くとカニ滝への入口。下に降りていくと、カニ滝。2メートルの小さい滝です。柱状節理がカニの甲羅に見えて名付けられたとか。更に行くと出会滝。2つの流れが出会うとか・・・。 伊豆の踊子の足跡をたどりながら、河津七滝をめぐってきました。 あれ?6つしか見てない?