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アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)

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Headline News

2007年03月10日
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【表現したい私の中のむずむず】

 私は、かつてメディアの人間であった。
 テレビでは、ひとつのコンテンツをつくるのに、100人が関わる。舞台では、50人というところか。プロモーションでは30人ぐらい。ラジオ番組では5人ぐらいが関わっていた。
 20代半ばの私は、使いっ走りや駆け出しでしかなかったが、コンテンツづくりで一番の手ごたえを感じたのはラジオ番組だった。

 ブロードバンド元年といわれる2000年。私は、インプレスでブロードバンド番組のディレクターをした。半年ほどで私は役割を終えたのだが、当時も今と変わらず、インターネットの社会的な評価は、犯罪予告、援助交際、集団自殺を誘発するメディアであって、芳しいものではなかった。
 とはいえ、あの頃も今もインターネットは、個が単独で世の中に表現できるツールである。


東財論_f01.gif


2004年、それまで個人サイトを続けていた私は、個人ブログを始める。そして、2005年、ホリエモンブームの中で、ライブドアがはじめた市民参加型ジャーナリズムに市民記者として参加することになった。

 ライブドアのインターネット市民新聞の主宰者は、大学で新聞学を研究する人物。研修会でジャーナリストが持つべき心得えを知ることになったが、私は何ひとつ納得できなかった。
「取材対象との一定の焦点距離を必要とするジャーナリズムは、他人の悲しみさえも自分の悲しみとする市民感情と相容れない」。
これは研修を終えた数日後の私を捉えた言葉だ。様々な軋轢を経て、半年を待たずして、私は書かざる市民記者になっていた。


東財論_f02.gif



 2006年夏。編集長に鳥越俊太郎氏を迎えてオーマイニュース日本版がスタートした。インターネットにおける市民参加型ジャーナリズムの社会的認知度は、数年前に比べはるかに上回っている。だが、一向に盛り上っていない。
 その理由は、「ネット上の市民参加型ジャーナリズムは、既存マスコミ文化の延長線上にないこと」。既存マスコミ出身者たちが運営に携わっている限り、市民参加型ジャーナリズムの成功はありえない。
 だが、日本における市民参加型ジャーナリズムの誕生を危ぶむ声はあっても、誕生を歓迎しない声はひとつとしてない。
 だが、アルファ・ブロガー(有名ブロガー)を中心とするいままでインターネットに主導的な役割を果たしてきた人たちの中にも、市民参加型ジャーナリズムを成功させるタレントが存在しない。彼らは情報技術関連のビジネスマンであって、民主主義の理想を真剣に考えたことのない人たち。彼らが求めているのは、儲かるビジネスモデルであって、民主主義の理想ではなかった。









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Last updated  2007年03月10日 07時11分42秒
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