私、年が明けたら50歳になります。
大阪で生まれて、大阪で育って、新卒でキラキラ東京に赴任になったんですけど、寮が新百合ヶ丘、会社が霞ヶ関。梅田から難波の込み方が1時間以上も続く通勤に体はヘトヘト。「うどんでもすすろか」と思ったらダシは黒いし辛いし、先輩は茨城から通勤してて私より疲れてる。飲みにも誘ってくれへんし、「お嫌いですか」と話を振っても「お好きですぅ~」と受けてくれるはずもなく(--;) 寂しすぎて死にかけ、役員に直談判して大阪支店の営業へ。「出世の目はないぞ」と言い渡され、新大阪へ帰り着いたときに入った喫茶店で「ねぇちゃん、顔色悪いで。おまけや」と言って、半ば強引にわたしてくれた黄金糖(あめちゃん)に、「出世なんかいらん、ここでやっていこう」と力が全部抜けたことを思い出します。 大阪のおばちゃんはわがままや。 大阪のおばちゃんはケチや。 大阪のおばちゃんはしゃべりや。 けど、 大阪のおばちゃんは情が深い。 大阪のおばちゃんは分け隔てがない。 大阪のおばちゃんは何でも笑ってすませる。 人生、なるようにしかならんと知っている。ある意味、解脱した人類最強の存在なのです。 私は社会保険労務士です。いろいろな会社のヒトモノカネを見ていますが、とりわけヒトの「追い詰められ感」がハンパないです。毎日がつま先立ち、そんな感じがするのです。私がそうであったように、これを読んで力が抜けるヒトが1人でも居たらいいなと思って書きます。 過労死なんかしてる場合やあらへんで。元気出して、いきまひょ!
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大阪のおばちゃんは井戸端会議が好きです。 水道が普及した平成の御世でも、おばちゃんたちはごみ集積所の脇やら通学路の脇やら生協のグループ配送のトラックがつく場所など、あちこちで「井戸を掘る」ようです その「端」で、日夜、「会議」=情報共有=立ち話にいそしんでいるわけです。 「そろそろお勝手せないかんから」 基本エンドレスの井戸端会議ですが、大阪のおばちゃんは引き時も心得ています。 さぁ離脱したいというときに、この一言を繰り出します。 「お勝手せないかん」とは「炊事をしなければならない」の意味です。 「もはや目新しいこともない」 「興味も尽きた」 「時間が無駄」 もう少し言えば、 「この場の話題に加わると自分の立場が悪くなるかも」 「そろそろ立ちすぎてヒザ痛い、腰痛い」 などの理由で、おばちゃんは井戸端戦線を離脱します。 大阪ではご飯は優先度の高い事項ですから、「お勝手せないかん」と言われた側も 「ほなまたね(それではまた)」 と挨拶をかわし、離脱を承認するわけです。 職場でも、付き合いというものがあります。 むげに断ればカドが立つ、さりとて、毎度毎度無駄な残業やら飲み会やら余分なことに付き合わされては時間の無駄です。3回に1回は付き合うとして、あとの2回はしれっと、 「今日はお勝手せないけませんねん」 と言ってみてはいかがでしょう・・・ 言われたほうは、一瞬「は?」ってなると思うんですが、そこはそれ、大阪のおばちゃんばりに自信たっぷりいうのです。 相手が「?」のうちにその場を立ち去ってしまえばOK。 それで作った時間で、自己研鑽しましょう・・・日本型人材育成はどうもOJT=業務に沿った教育に偏ってますから、長期間同じ会社にいると自分が世の中からどの位置にいるのか、分からなくなってしまいます。 気がついたら、世間から取り残され、会社でしか生きていけないヒトになってしまったりします。 どこいっても通用する知識や技能を持っとかんと、会社こけたら皆こけた、になりまっせ。 「お勝手せないかん」の別バージョンで、 「うっとこの男前が帰ってくるから」 または、 「うちのヤドロクが帰ってくるから」 というのもあります・・・この「男前」や「ヤドロク」は夫のことです。 大阪のおばちゃんは、ことのほか家族のことが好きだったりします。 ちなみに「ヤドロク」と呼ばれた「おっさん」が実は「男前」であったりします(笑) 大阪はミラクルです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.31 08:23:26
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