Poul Winslow Fuji
私のまだまだ数少ない愛用パイプのご紹介。二つ目は、同じくポール・ウィンズロウの「Fuji」です。デンマーク人のウィンズロウさんが、日本の富士山をモチーフにして製作したパイプです。このスムーズ仕上げの物と、部分ラスティック仕上げの物の2種類で300個だかの数が製作されて、2008年に発売になりました。日本における正規ルートでの定価は、このスムーズ仕上げで税込63,000円だったようですが、私は欧州からの海外通販を利用したので、ショップでの販売価格248.33ユーロ+関税約6%でした。購入時の為替レートが、手数料込みで当時115円くらいでしたし、これの購入時に他も含めてまとめ買いをし、送料をサービスしてもらってますので、このパイプ単体の購入費用としては結局3万円くらいしかかかってないことになります。さて、この私の「Fuji」ですが、黒っぽい塗色なので判り辛いのですが、かなり良い木目のような気がします。パイプの材木には、ある種の潅木の根瘤が使われることが多いのですが、木の根っこの瘤ということで、パイプとして削り出した結果、木目が綺麗に揃うかどうかは、削ってみないと分からないという状態で、亀裂や砂噛み、木目の乱れ等がないパイプは高い値段が付きます。木目が縦に入っているのは「ストレートグレイン」と呼ばれ、綺麗に細かく、かつ側面全周にわたって乱れがないと、大変珍重されます。私の「Fuji」は全周で写真のような感じなので、かなりイイ線いってるのではないかと思うのです。ただ普通は、見事なストレートグレインが出たパイプというのは、木目が良く分かるように塗色を薄めにし、高い価格帯で販売されるもので、2万から3万円クラスだとなかなかありません。亀裂や砂噛みをパテで補修したか、あまり美しくない木目を、暗い色で目立たなくするというのが常套手段なので、この「Fuji」もきっとそうじゃないかと思うのですが、今のところ補修跡も見つかりませんし、いったいどうなんだろうと思っています。まぁ、値段の割りに綺麗なグレインを手に入れられてラッキーだったと思うようにしてます。(笑)にほんブログ村