燃費
進まぬ夏がまた来た、しかも子供の夏休み、ヒルフェ!描きたい絵がいっぱいあって、キャンバスいっぱい張っちゃってどれもいっぺんに描き始めちゃってどれも終わらない、10枚くらいみんな途中。。。要領が悪いというのかそれだけではない、絵を描いているとやたらと腹が減るそのたびについつい何か食べてしまう、食べると眠くなる、絵は進まないこれは燃費が悪いというのだろう。夏になると思い出す、「世界一燃費の悪い男」学生の時に毎年「18きっぷ」というものでいろいろなところを旅するのが好きだったJRの鈍行列車のみの利用のため、なかなか前に進まない旅鉄道が好きなわけでなく、路線にも詳しくない、行き当たりばったりある夏、寝袋とガスコンロを持って北海道一周に挑戦確か青函トンネルを走る鈍行列車はなく、そこは特別に払ったような記憶があるどうにか北海道に渡ると、、、列車が少なすぎる、前に進めないではないか!、全然予習してなかった、ばかやめた、急遽予定変更、歩こう!とにかく歩いて、後ろから車の音が聞こえると親指を立ててヒッチハイクけっこうみんなひろってくれた、寝泊まりは主に駅や公園羅臼岳ではバイクのカッコイイお兄さんが「熊出るぞ、乗れ!」と後ろに乗せてくれたそれ以来私はバイク乗りの人たちが好きだ(私は乗らない、バイクも知らない)バイクといえば北海道にはあちこちにライダーハウスというのがある車での旅行者は使えない、バイク、自転車乗りが雑魚寝で安く泊まれる施設だある日の夕方、そろそろ寝る場所をさがそう、と考えながら歩く自転車の人に尋ねると、「この道ちょっと行くとライダーハウスがあるよ」ラッキー!どんどん歩く、でもどんどん暗くなる、腹も減る道の両脇には熊出没注意の旗がなびく、車は全然通らない、ここで野宿はよろしくない自転車の「ちょっと」と、歩きの「ちょっと」はこんなにも違うのか、、、そしてやっと見つけた、火が見える、建物の前でバーベキュー、もう真っ暗「歩きなんですけど泊めてもらえますかー?」暗闇から突然のそっと現れた私にみんな唖然、そしてそろって大笑い「世界一燃費の悪い奴が来たー!」ちょうど燃費が良いとか悪いとかの話をしていたらしい、なるほど、抜群のタイミングおかげで食事も宿泊も無料サービスしてくれた、感謝!燃費の悪さも捨てたもんじゃない、終わりよければすべてよしでもやっぱり熊には気をつけよう写真【かっこよければ全てよし】