クリスマスのよい話
10月に予定していたアウグスブルクでの個展が中止になった会場を貸してくれるはずだった人がガンで突然入院、手術、、、先日メールがあり、どうにか退院したらしい、とにかく早く元気になってほしい。ともあれ秋冬の稼ぎをその個展に期待していた私の野望はこっぱみじんあまりよい話ではないへこんでいる私にある日「クリスマスにうちで絵の展示会やらない?」とのお誘いアート市で知り合った、リサさん、ベアーテさん、女性陶芸家2人組だ彼女らのアトリエ兼ショップは驚くほどの近所、歩いて3分私の展示会のオープニングをかねてクリスマスのパーティーをやるというのだクリスマスパーティーが良いか悪いかは別として近所で、ショーウインドウがあって、2月末まで絵を掛けてもらえるしかもタダ、こんなありがたい話はない、もうこの時点でよい話。12月のはじめにスタート、小さいショップの壁に小さい地元の絵をズラリパーティーとは関係なく、通りがかりの人、たまたま店に入った人たちが見てくれるなんだかんだですでに半分が売れた、すごい、ますますよい話。でもクリスマスのもっとよい話はこれから小柄で上品なおばあちゃんがショーウインドウにある絵を買ってくれた私がずっと描き続けている、地元の人なら皆知っているモチーフ、近所の公園の池「50年一緒だった夫が死んじゃったから今は一人、これは自分へのプレゼント、夫と一緒によくこの(水辺の)カフェに座ってこの風景を見ていたのよ、素敵な絵を描いてくれてありがとう」やべー涙出る次の日に絵を渡す際この人の苗字が魚の名前なので焼き物の魚をプレゼント(日本だとスズキさん?)目に涙を浮かべて喜んでくれるおばあちゃん、ベアーテさんのきれいな器も買って「こんなに素敵なプレゼントに囲まれたクリスマスなら寂しくないわ」泣ける、お金をもらった自分がはずかしい陶芸家2人組も感動、「アキラ、よい仕事したじゃーん」自分でもそう思う、たまにはこういうのも悪くないクリスマスってことで写真【ツリー】