カテゴリ:万年筆
今日は、私が唯一国産万年筆で持っている、セーラー プロフェショナルギア 白(ペン先ピンクゴールド)です。
![]() このペンの特徴はいうまでもなく、真っ白・スノーホワイトのボディに21金PG(ピンクゴールド)の取り合わせです。おっさんが言うのもなんですが、キュート。ただただキュート。ひたすらキュート。な、かわいいやつです。 材質について。ボディはアクリル樹脂であるPMMA樹脂です(セーラー公式サイトより)。ごくごく普通な素材ですが、硬い素材で傷がつきにくく、汚れがつかないので使っていてもきれいなままです。このまま10年、20年と経過するとどういう風合いが出てくるのか、すごく楽しみです。 それ以上の特徴は21金のピンクゴールドペン先ですね。ニブは相当硬い。ほとんどしなりません。手に取るまで、21金だったら結構やわらかいのではと思っていたんですが、これほど硬いとは思いませんでした。ほかのセーラーを知らないんですが、セーラーって硬目が多いのでしょうか。ペンポイントまで湾曲がつづいているのも、硬さの要因でしょうね。そんなわけでちょっと調べてみました。 <9/8>追記 ほとんどしならないのですが、しなり具合がいい塩梅で紙へのあたりが滑らかです。その点でペリカン(M805)、ウォーターマン(セレニテ・プレファス等)の硬いやつとは大きく違います。ビスコンティ(ゴッホ)やデルタ(マリーナピッコロ)はその中間ぐらいです。 ![]() ![]() 「21金」-- 18金だと結構組成がでてくるのですが、21金はでませんね。金に銅と銀orパラジウムは入ってるんだろうなと思います。金が9割あるから下の図のてっぺん部分に位置します。とすると、ピンク色を生み出すなにか素材金属があるはずですが、何かわからん。ペン先を分解(破壊)して、組成分析にかければ一発なんでしょうが、そんなことはしたくないので、調査はここまで。特許も調べてみたんですけどね。わからんかったです。 ![]() K21PGで検索してみるとHi-K21との記述がでてきます。ハイカラット21金ということらしいのですが、特許はパイロットが。あれれ?違う組成か?それにパイロットはHi-K21をアクセサリに使っているようです。知らなかった。 問題は天冠のセーラーマークとクリップやキャップのピンクゴールド部分です。 天冠のセーラーマークはせっかくの色合いをぶち壊し。なんで、黒地に銀なのか。100万遍問いかけたいです。 ![]() 次にピンクゴールドの鍍金処理部分。なんかちゃちい質感です。なんで金属素材に鍍金しなかったのでしょうかね。 ![]() インクフローですが、非常に安定しています。逆にこれ以上使い込んでも変化しなさそうな感じを受けます。品質管理が徹底している印象を受けます。ただ、他の万年筆のような書いていての面白み、楽しさをあまり感じられない筆記感です。 ![]() 以上からすると、定価だとちょっと高いか。1万円台なら買い。赤いインクを入れて朱入れに使っています。全般的にボディはしっかり作ってあって傷が入りにくく、タフな使い方にも耐えられそうなので、実用+見て楽しむで使える万年筆です。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/09/08 08:51:16 PM
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