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カテゴリ:無縁地蔵のボルテージ
Vol.1 無縁地蔵のボルテージ
仏教は比較的新しい宗教である。 呪術(じゅじゅつ)が、人類の初期社会や初期文明において発生した。 食糧を生産することはないから、自然界にある果実、小動物、海産物などを食 べていただろう。 海産物を捕るには、捕りやすい場所と捕りにくい場所がある。 捕りやすい場所は生活が安定するから、自然と、取り合いになり争いも起きた。 個人の、なわばりができ、なわばり争いが発生した。 食べ物のある場所とかは限られていて、人間は食糧に命をかけた。 人間は食糧獲得のために、雨乞いのために水をまいたり、太鼓を叩くなどして 祈祷や占いなど目的を達成しようとした。 呪術には特定の呪術道具があり、狩猟具や漁具を使用する場合もある。 現代でいえば、お祭り、であろう。お祭りの元である。 タブーを敢えて犯すことで災いを発生させられるという思想や、あるいはタブー による呪い(まじない)の効果で無効化しようとする、いけにえ行為が発生した。 いけにえ行為が長く続くと、それを非難する者もあらわれ宗教らしきものができた。 呪術が発生してから、宗教も発生したのである。 宗教の痕跡を証明できるのは、8000年前であるらしい。 呪術と宗教は別物であるが、呪術から個々の宗教も発生したともいえる。 何教だったかは、いえないが存在しただろう。 生きていくのには、個人よりグループの方が楽だ。 小動物などは一人で捕る知識がないため3,4人で捕った方が捕る確率は上がる。 宗教は気の合ったグループからでき、身を寄せ合って暮らしていた。 気の合わないグループは、いつも争い略奪を繰り返して生活の安定を求めた。 強いグループは、弱いグループを吸収して、やがて集団になった。 集団は、異文化との遭遇の際は戦争を巻き起こし、徐々に大きくなってきた。 それは、食べ物や仲間を略奪されないように、外に向かっての攻撃と、内側には 宗教の規律、結束の強化という二面性を持っていた。 宗教を求める必然性は戦争にもあった。 また、宗教は自然現象や人間の行動の裏側にあるものを説明しながらその説得力 で人間の心の弱さをついた。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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