冬の寒さと健康の密接な関係
スタジオセンス オススメ情報 いつもブログを読んでいただきまして有難うございます。スタジオセンス山本です。先日、サッシメーカーYKKapの会合に出席してきました。その会合の中では近畿大学の岩前篤教授のセミナーもあり、多くの学びをいただきましたので少しご紹介していきます。■入浴中の死亡事故 10年前の1.7倍に(H28.1.20)・消費者庁によりますと、おととし1年間に、入浴中に心臓などに負担がかかり風呂場で溺れて死亡した人は全国で4,866人に上り、10年前の1.7倍に増えています。ほとんどが55歳以上で、この統計には表れない、風呂場で倒れたあと病院で亡くなるケースも多いということです。・入浴中に亡くなるケースは、冷え込みが厳しい12月から 2月にかけて特に多く、寒い脱衣所から熱い風呂に入った際に、急激な温度差で血圧が上下して心臓などに負担がかかる「ヒートショック」などが原因になっています。・消費者庁は、入浴中の事故は健康な人でも起きる恐れがあることをしっかりと認識し、脱衣所をできるだけ暖かくすることや、風呂の温度は熱すぎない41度以下に設定することを心がけ、さらに、高齢者がいる家庭では入浴中の様子をうかがうなど十分注意するよう呼びかけています。■死亡者数の季節性■月別死亡数:事故による死亡(2004年)これらのデーターからわかることは、いかに冬場低温になる住まいが危ないかということです。この住まいに潜むリスクをいかに回避するかという問題に我々は取り組みご提案していかなければと改めて強く感じました。そこで、この問題を解決すべく即効性のある処置としては、やはり「窓」の断熱だと考えます。窓からの熱ロスを防ぐことで、住宅の温熱環境は確実に向上します。ぜひこの冬までに「窓の断熱化」をご検討いただければと思います。最後にナイチンゲール「看護覚え書」について。看護の第一の原則として「換気」と「暖房」をあげていることを知りました。新鮮な空気の摂取と、身体を冷やさないで過ごすことが健康を維持する第一の手段だということでしょう。この言葉の中に我々が求める住宅像のヒントがあり、そこに向かって日本の家は変革していかなければと感じました。 スタジオセンス オススメ情報