Resistance

水曜日の Ulsan Munsu Football Stadium で行われたAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第一試合。蔚山現代は前後半共に3点を叩き出し、アル・シャバブに６－０と快勝。準決勝にあと一歩と迫った。

アル・シャバブは、サウジアラビアリーグ連覇を目指す戦いが始まって僅か一試合で韓国に乗り込み、一方の蔚山現代は2006年の国内リーグを半分以上消化。本番勝負での切れ味の差は歴然で、蔚山現代がハーフタイム前に３－０とした。

アル・シャバブがスピードに乗って試合が始まったものの、最初のチャンスは13分にホームの蔚山現代に転がり込んだ。左サイドから放った Lee Jong-min のシュートがクロスバーを叩き、そのリバウンドが Park Kyu-seon に渡ったが、シュートは大きく外れた。蔚山現代は更に攻撃的になった。15分に Lee Chun-soo のカーブのかかったフリーキックはアル・シャバブゴールのバーのすぐ上を掠め、Park Kyu-seon の角度のついたシュートは、アル・シャバブのDF Abdulmohsen Al Dosari の足を掠ってポストの僅か外に外れるなど、先制点まであと少しのところまで迫った。

Lee Chun-soo は厄介な膝の故障に苦しんでいると噂されているが、2005年の韓国リーグMVPである Lee Chun-soo が怪我を抱えていたなら、この1分後の先制点はなかっただろう。昨シーズンの韓国リーグ得点王 Machado に変わって前線に入っていた Leandro が、蔚山現代のキーパー Park Byung-gyu のゴールキックをヘディングでつなぎ、これを Lee Chun-soo がキープして相手ディフェンダーを振り切ると、アル・シャバブのGK Mohammed Khojah の頭上を越えるループシュートでボールをネットに突き刺した。

28分に蔚山現代がリードを広げたゴールは、アル・シャバブのGKの責任でもあった。サウジアラビア代表GKの Mohammad Khojah が、Lee Chun-soo のフリーキックをまさかのファンブル。これをフリーだった Lee Sang-ho に頭で押し込まれた。7分後に蔚山現代のリードは3点に広がる。Choi Sung-kuk が相手ゴール目の前でボールを奪ってゴール。その1分後には Lee Chun-soo が技ありのボレーシュートで4点目を狙うが、これは Mohammed Khojah がファインセーブで防いだ。

後半に入ると、Lee Chun-soo が最初のチャンスを掴む。9分に蔚山現代のサイドから Park Kyu-seon が大きくサイドを変えるクロスを入れ、これを Lee Chun-soo が拾う。Real Sociedad 、Numancia に所属していたこともある Lee Chun-soo だったが、ペナルティエリアの逆サイドにいた味方を狙ってボールを蹴り込むつもりだったキックはサイドネットの外に当たった。

蔚山現代は試合を完全に支配し、後半15分には Choi Sung-kuk がシュート。しかし、これは Khojah が腕一本で止めるスーパーセーブで防ぎ、4分後に相手ディフェンスのミスをついた Leandro のループは僅かにバーを越えた。しかし、アル・シャバブのGK Mohammad Khojah が、凌ぎきれなくなるのは時間の問題で、70分にとうとう4点目が決まる。Lee Chun-soo がPKを失敗した直後、Leandro が左サイドから Choi Sung-kuk が入れたクロスに高さ勝負で Abdullah Shuhail に競り勝ち頭でゴールを決めた。

残り10分には、雑になってきたアル・シャバブの守備陣は5点目を与えてしまう。Park Kyu-seon が意図的にゴールから遠ざかる方向に動き、Choi Sung-kuk の走りこむ先にボールを入れようとした。しかし、パスには人が殺到し、Abdulmohsen Al Dosari が軽々と処理できるものだった。しかし、アル・シャバブDFのミスで、ボールはいい形でクッションが入り Choi Sung-kuk の足元へと転がり、これをゴール目の前から確実に押し込んだ。

しかし、アル・シャバブの苦悩はこれで終わらない。89分に、Choi Sung-kuk のシュートを Khojah がなんとか弾いたものの、そのボールは交代で入った Machado の足元に転がり、簡単に合わせて6点目を決めた。

次の対戦は次週の水曜日であるが、文字通りにアル・シャバブは高い山を上ることになる。9月20日の戦いの舞台はリヤドの King Fahd Stadium に移る。このスタジアムでは、1997年のアジアカップウィナーズカップの準決勝で、蔚山現代がイラン王者のエステグラルに１－２で敗北している。　afcchampionsleague.comyより。


皮肉にもA３でガンバを葬った同じスコアだ。サウジ王者のアル・シャバブが弱いわけではない。
蔚山現代が強すぎるのだ。


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