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カテゴリ:広島Carp
広島ルーキー前田健に“英才教育”広島の高校生ドラフト1巡目、前田健太投手(18=PL学園)がエリート教育を受ける。練習が再開された1日、ブラウン監督が今後もオープン戦に 帯同させることを明言。この日は初のフリー打撃登板で主軸の栗原、新井に痛打を浴びたが、結果に関わらず継続して1軍の空気を吸わせる。4日の楽天戦(広 島)で“プロデビュー”する予定の黄金右腕が日々、プロの魂を全身に吸収していく。 細身の右腕の顔は引きつっていた。初めて踏んだプロのマウンド。投げても投げても痛烈に弾き返される。いくら「打たれるのが仕事」のフリー打撃とはいえ、初めてのプロの打者との対戦はいささかショッキングなものだった。 「さすがという感じです。まっすぐだけで抑えるのは無理と思いました。主力2人? 少し球が浮いたら持っていかれると思った。低めに集中していたんですが」。 8割ほどの力で計45球。栗原には16スイングで安打性7。うち4本は完ぺきな本塁打。新井にも12スイングで安打性6、1本塁打だった。スタン ドからどよめきが起きるほど豪快な打球もあった。「まっすぐの走りはそこそこよかった。低めにいけば長打はあまりないと思った」と手ごたえもつかんだ。 プロのレベルを痛感した格好だが、首脳陣やフロントの見方は違った。ブラウン監督は「いい球がいっていた。腕の振りが柔らかいし、キレがある。彼 は周囲に影響されないタイプの投手だ。明日の(体の)状態を見てからだが、そろそろ実戦でテストに入ってもいい。1軍帯同? その予定ですよ」と評価を変 えることはなかった。 間違いなく近い未来に1軍戦力になる右腕に、今の「結果」など関係ない。ある球団フロントは黄金右腕についてこう言う。「エリート教育というか ね。今年か来年に1軍に上がる選手。今のうちに黒田とかと交わることで、いろいろ学ぶことがあるだろう。まだ1軍と認めるわけにはいかないけど、雰囲気に 慣れさせておきたい。普通の新人とは違うんだから」。 本人も「(1軍は)最初は少し戸惑いもあったけど、今はだいぶ慣れましたよ」と英才教育の効果は出ているようだ。4日、広島市民球場で行われる オープン戦でプロデビューする予定だ。「楽天? 相手とかは関係ない。自分のまっすぐがどれだけ通用するのか楽しみですね」と臆する様子はなかった。 2月のキャンプで1軍が日南合流後に初めて1軍昇格した。打者に対して投げるのはこの日まで持ち越されたが、すでに1軍戦で投げてもOKという判断は下されている。フリー打撃登板を1度こなしただけで「出陣」するルーキーなど異例だ。そこにも大物ぶりを感じさせる。 黒田の横で投げ、佐々岡と会話し、年の近い大竹の球質を見て、プロのエキスを吸収せよ-。あせる必要はない。今の一瞬、一瞬がマエケンの血肉となる。【柏原誠】 [2007年3月2日11時51分 紙面から] http://hiroshima.nikkansports.com/baseball/professional/carp/p-rp-tp0-20070302-164035.html 07年赤ヘル打線!「5番・嶋」つなぎ打07年赤ヘル打線いきなり爆発! 1日、紅白戦の紅組メンバーが1番梵から東出、前田智、新井、嶋、栗原、緒方と続く「07年打線」で臨んだ。2 回表に4連打が出るなど十分に機能。ブラウン監督は「打者は打順を気にせず、自分の打席だけを考えてやっている。それがいい結果につながっている」と満足 そうに話した。 この回、先頭4番の新井がまず右前へ。昨年1試合しか5番を打たなかった嶋が初球をまた右前へ。新井が一気に三塁へ進む間に、嶋も二塁を陥れる好 走塁をみせた。無死二、三塁から6番栗原が左越えのフェンス直撃の二塁打で2点。さらに7番緒方が三塁内野安打で続いた。結局この回、3点。07年打線の 手ごたえを見せた。 開幕戦の阪神戦(3月30日、京セラドーム)を想定して組んだオーダー。ブラウン監督が「5番の方が生きる」と判断した嶋は「(打順は)特に意識 せず打席に入っている。基本的につなぐことを考えている」。宮崎・日南キャンプ中「5番なりのケース打撃に取り組みたい」と話していた通り、ランナー一塁 で右方向にヒットを放った。 小早川打撃コーチもブラウン監督同様「オープン戦もこの打順になると思う」と新打線の威力を認めた。【網 孝広】 [2007年3月2日11時53分 紙面から]
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最終更新日
2007年03月02日 20時25分34秒
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