|
カテゴリ:広島Carp
広島松本脱スーパーサブ!二塁&遊撃OK広島松本高明内野手(23)が光っている。遊撃のレギュラーは昨年の新人王・梵。ただ、梵や東出の「休養日」には松本は遊撃、二塁を守り、攻守に そん色のないプレーを見せる。バックアップ要員としての質の高さを証明している。俊足はチーム屈指で、機動力を重要視するブラウン野球でキーマンになりつ つある。先輩に追いつき、追い越せ。目標はレギュラーだ。 左翼の広島応援席から、小さなどよめきが起こった。初先発の22日横浜戦。先頭打者で打席に入った松本が三塁ゴロを放った。平凡な打球にも関わら ず、一塁に全力疾走。三塁の村田は「少しもミスできない」と重圧を感じただろう。アウトにはなったが実際に微妙なタイミングだった。 帝京高から入団して5年目。05年に1軍デビューし同年28試合、06年は67試合と成長を続けてきた。今の位置付けは代走、代打、守備固め。い わゆるサブだ。「もちろんレギュラーへの気持ちは常に強く持っています。そうじゃないとそれだけの選手で終わってしまいますから」とモチベーションは高 い。今の二遊間は固まっているが、ライバルの梵が開幕から不調。監督にとっては頼もしい「2番手」である。 25日、26日の中日戦では遊撃、二塁で先発出場した。両方のポジションでソツなくこなせるのも松本の特長だ。梵、東出両方のバックアップに回っ ている。ブラウン監督は「松本も天谷も、今まで出ていた選手(レギュラー)と同様の仕事ができると期待している」と頼もしげに見つめる。 昨年は6月4日のロッテ戦に初スタメンすると、いきなり適時打含む3安打と大爆発で勝利に貢献。たびたびラッキーボーイ的な存在にもなる。昨年の 8盗塁は梵と東出に次ぐチーム3位だった。「少ないチャンスを生かしていきたい。いつ声がかかっても出られるように、ベンチで心も体も準備している」。着 実な仕事がレギュラーへの道。大きな夢が松本を成長させる。【柏原誠】 ◆松本高明(まつもと・たかあき)1984年(昭59)4月12日、東京都生まれ。帝京高では広島吉田、ヤクルト高市と同学年。3年時は1番中堅 で活躍し、最後の夏に甲子園4強。4盗塁を決めた。02年ドラフト5巡目で外野手として広島入団。04年から内野手登録に。主に遊撃、二塁をこなす。右投 げ左打ち。177センチ、72キロ。 広島連敗脱出!新井が先制&ダメ押し打<中日0-3広島>◇26日◇ナゴヤドーム 気持ちいいぜ! 赤ヘル打線がやっとつながった。大竹の力投に応えるように、8回に怒とうの4連打。連敗を4で止めた。中心にいたのは4番新井 だ。先制適時打に、追加点の一撃。1本目は自身30打席ぶりの適時打、7試合ぶりの打点だった。本塁打攻勢も悪くないが、安打でたたみかける姿が赤ヘル野 球の真骨頂。投手陣も今季初完封! さあ、広島に帰ってペナントレース“再開”といきましょうか。 三塁側ロッカールーム。ハイタッチと握手と、笑い声が心地よく響いた。過去2戦と同じ場所かと疑いたくなる。勝利の味は格別だ。心地良さそうに試 合を振り返ったブラウン監督は「明日はビールのプロモーションの仕事があるんだ。ビールをもらえたら少しはアナタたち(報道陣)にも分けてあげるよ」と最 高の笑顔で引き揚げた。 「たたみかける」を辞書で引くと「相手に余裕を与えないように、続けざまに働きかける」(大辞林)。球界では昔から打線がつながった時に用いられ る言葉だ。8回のカープの4連打はピッタリ当てはまる。苦しい苦しい思いをしてきた投手が文句なしの今季初完封。打者陣が彼らに最高のプレゼントを贈っ た。 8回の攻撃は何度も振り返っても爽快だ。まずは先頭天谷。今季初めて「2番」の重責を背負った。中日朝倉の初球カットボールを鋭く振り抜き、右前 にライナーで運んだ。さらに栗原の初球に盗塁成功。「先発は宿舎を出る前に聞いて緊張した。盗塁? まぐれですよ」。栗原は勢いに乗って次の2球目をひっ ぱたいた。左翼を悠々と越え、ほしかった2点目がスコアボードに刻まれた。 そして4番新井だ。左翼スタンドのテンションは最高潮。ここで打つところが千両役者。カウント1-2からシュート気味の球をたたき、左中間へ(中 前打)。この日2点目の適時打で3-0とリードを広げ、勝利を決定付けた。5番前田智も初球を右前に打った。今季初の4連打。朝倉にとどめを刺した。 新井は苦しかった。足が痛くても、調子が悪くても試合を休まず、どっかり4番に座ってきた。頼もしい存在ではあるが、4連敗中に沈黙していたのも 事実。「責任があるポジションなのでね。8回は強い気持ちで打席に入った。結果を考えると積極性がなくなってしまうので、思い切りいこうと思っていた」。 ブラウン監督は試合前のミーティングでナインにシンプルな言葉を贈った。「とにかく積極的にいこう」。新井も「マーティーがそう言ってくれた」と 打席で実行し、結果を出した。30打席ぶりのタイムリー。大事なところで2本。指揮官は「クリーンアップは走者を帰すのが役目。その真ん中(4番)が打て ば得点が入る」とうれしそうだ。 長い遠征を終え、11日ぶりに広島に戻る。次は阪神3連戦を皮切りにゴールデンウイークの9連戦だ。打線の目覚めを予感したナゴヤの夜。それを実証することが、広島のファンへのお土産になる。【柏原誠】 広島永川締めた!完封リレー<中日0-3広島>◇26日◇ナゴヤドーム 大竹の好投を「KUN」が引き継ぎ、ついに今季初の完封勝利を達成した。大竹が7回2死一、二塁まで無失点の好投。プロ初完封はまたおあずけだ が、2番手河内は代打の切り札立浪を二ゴロに。河内は「何とか寛(大竹)に白星をつけたかった。ゼロなら負けないという気持ちで投げた。完封の一員になれ てうれしいです」と大竹に3勝目を届けた。3番手梅津は8回を零封。「1人でも出していたら福留さんに回っていた。永川さんに回をまたがせるかもしれな かったし、これ以上負担をかけたくなかった」と3人でピシャリ。そして永川だ。9回に登場して3人で切り抜けた。「3点あったので楽な気持ちで投げまし た。まだ完ぺきなクローザーじゃないけど…」。2試合連続逆転サヨナラ負けの悪夢は過去の話。「KUN? かっこいいじゃないですか」(梅津)。赤いリ リーフトリオがセ界に誇る存在になる。 [2007年4月27日10時49分 紙面から] http://hiroshima.nikkansports.com/baseball/professional/carp/p-rp-tp0-20070427-190441.html
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月28日 10時06分55秒
コメント(0) | コメントを書く
[広島Carp] カテゴリの最新記事
|