SUECHIEの日記

今日、夕方に「ちちんぷいぷい」をちょこっと見ていた

（ちなみに「ちちんぷいぷい」とは関西ローカルの情報番組です）

見ていたらフィンランドのことが取り上げられていた。
西靖という毎日放送のアナウンサーがフィンランド　ヘルシンキのスーパーマーケットで買い物したり、小学校に潜入してリポートしたりしている様子が放送されていた。

フィンランドの消費税は２２％（日用品と食料品で税率が弱冠違っていた）で日本の消費税率よりもはるかに高いのである

そして、フィンランドのちびっ子は世界一賢いらしい
国家プロジェクトとして教育には凄く力を入れているということだった


まぁ、それはさておき、フィンランドといえば僕が大学生の時の部活動の先輩Ｓさんの赴任地である。

この放送が終わってから、Ｓさんに国際電話をかけた。
「ハロー・・・」と出やがった！
結局６分間しゃべって通話料金２０００円もかかってしまった


Ｓ氏は顔はヤクザのような怖い顔をしているが、実は帰国子女で英語ペラペラ（ちなみにTOEICは９８０点らしい・・・）、運動神経抜群、頭もキレるというとんでもない先輩である。

普段はやさしいが、練習中は鬼のように怖い先輩でみんなビビッていた。
僕はＳ氏とペアを組んでいたということもあり、常に一緒にいたし特別目をかけてもらっていた
何度、怒鳴られたことか・・・。

嫌っちゅうほどシゴかれたけど、みんなＳ氏が好きだった。
優勝してＳ氏を胴上げしたかったが、結局その夢は果たせなかった・・・


電話口に出たＳ氏は相変わらず元気そうで、ぶっきらぼうなしゃべり方も全く変わってなかった

就職してからは、ほとんど海外で赴任していて日本にいたのはほんの数ヶ月ぐらいかも知れない。

ベトナムに５，６年赴任した後、ちょっと帰国してすぐまたヘルシンキに行ってしまった

違う先輩からＳ氏のベトナム転勤が決まったことを聞いてあまりの淋しさに泣いてしまったことがある

フィンランドに行くことを聞いた時も淋しかったが泣きはしなかった。

Ｓ氏とは本当にいろんな思い出がある
僕もＳ氏も誰よりも練習がんばったし、オフの日は狂ったように遊んだ。とてもここで書ける内容ではないでごじゃる


なかなか会うことができないのが残念なのだが、ふとしたことでお目にかかる機会があった

記憶に新しい世界陸上である
開催地はフィンランド　ヘルシンキ

開催中テレビを見ていたらちょうど女子のマラソンが始まるところだった
あのおっさんお祭り好きやし、もしかしたら沿道で応援してるかも知れん・・・。

電話しよう！と思い立ったが電話番号を知らない
数分かかってＯＢ名簿を探し出し、電話番号をゲットできた

既に女子マラソンがスタートしていた。

すぐさま電話した。
「もしもし、Ｓさんですか？」
「お～、すーちーかぁ、元気か？」
「今、テレビで世界陸上見てるんですけど、もしかして沿道で応援したはります？」
「お～、してんで。マラソンな、周回コースやねんけど６キロ地点ぐらいでマツケンサンバの衣装着て応援してるし見とけよ！」

タイミングよくＳ氏のバカな勇姿が国境を越えて僕の目に飛び込んできた
Ｓ氏の言葉通り、金ぴかのマツケンサンバの衣装にちょんまげのズラをかぶり、ラドクリフらと併走してる（バカな）Ｓ氏の姿が映し出されていた。（そんな衣装なんで持ってんねん・・・）

いくつになってもバカはバカである

実況を担当していたアナウンサーもＳ氏の過激な応援に触れずにはいられなかったようである

さらに、よ～く見るとＳ氏の奥方も真っ赤のマツケンサンバの衣装にズラをかぶって沿道で踊っていた

国境を越えてもバカさ加減は治らず、むしろさらに磨きがかかっていた

僕はマラソンそっちのけで、周回ごとに現れるＳ氏の姿を追いかけた