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カテゴリ:スキンダイビング
消火器改造タンクがそばに置かれてある。 もう一回、グラン・ブルーのメーキングビデオを見た。リュックは言っている。マルク・バールは、1分20秒は潜れた。それが、彼をキャスティングした理由だと。ジャン・レノの方は、浴槽に浮かべたまな板のようなもので、最初にプールにつれて行った時、2mもぐれて喜んでいるような状態だった。 それが、30mを越えて潜ろうとするようになる。 30mを越えると良い気分になり、更に深く潜りたくなる。とジャン・レノは語っている。 しかし、ジャンは何回か、ブラックアウト寸前、意識不明に近い状態になる。メーキングビデオでは、彼がマルク・バールや、スタンバイダイバーに抱えられて、助け上げられるカットが入っている。 メーキングビデオを見ると、SFXの映像ではなくて、きちんとセットを作って撮っている。マルク・バールもジャン・レノも、35mまで潜っている。イルカをジャンプさせる映像も海で本当に撮っている。それだけに迫力がある。 イルカとのロケで、マルク・バールはイルカに好かれたけれど、ジャン・レノは嫌われたと言っている。 マルク・バールのジャックは、顔かたちも生き方も、本物のマイヨールとはまるで似たところは無い。マイヨールという人間に刺激を受けたリュックが、自分の頭の中で作り上げた人間である。そんなことは、当たり前のことだけれど、リュックの作り上げたジャックである。僕は本物のマイヨールよりも、マルク・バールのジャックが好きだ。もちろんエンゾも作り物であり、これも魅力的な性格である。 もう一度、明日は、グラン・ブルーのビデオを見たいけれど、スケジュールの余裕がない。明後日、調査に行くための準備を明日はしなくてはならない。その後、ビデオを見る余力があるだろうか。 グラン・ブルー、「深く潜ると人魚が見えてくる。じっと見つめる。まなざしが真摯だったならば、誘ってくれる。」こういうことを言うのは、ヨーロッパ人はうまい。これに刺激を受けて、僕も映画を作りたくなった。映画はフィルムで撮らなければ、と1990年には思った。16:9サイズのスーパー16mmのフィルムカメラ、アトーンを買った。多分、最後のエレクトロニック:フイルムカメラで1000万近かった。カメラを買ってくれたスポンサーが居たのだけれど、倒産してしまった。それに、日本ではフィルム代と現像代がべらぼうに高い。 中川が何回か使ったが、僕は、ほとんど撮らないうちに、フィルムの時代は終わってしまった。 撮るとしたら、僕と後藤道夫、そして、今は逝ってしまった不世出のスキンダイバー、鶴耀一郎も入れて、1960年代の水中青春グラフィテイを撮ろうと思っていた。 そうしたら、同じような企画を考えている若い映画監督の卵が居た。金丸雄七君だ。彼が同じ企画を口にした。僕にはもうほとんど可能性がない。金丸君を、日本潜水会のパーティに呼んだ。 金丸監督は、1960年代の真鶴でのダイビングをモチーフに短編のディスククリップを作った。何と、1960年代のダイバーたちを演じているのがV6だ。V6は大好きだし、僕も「東京タワー」と言う映画で、岡田君がプールに突き落とされるシーンの水中撮影をしたけれど、1960年代、密漁すれすれをやっていた、若いギャングエージのダイバーたちをやるにはちょっと線が細い。でも、とても面白かったから、それでよいのだろう。と思って、僕たちの昔の写真を見たら、V6でも良いかな?と思った。 その後、金丸君は、魚河岸の娘が、海洋大学の潜水部に入るというビデオクリップもつくり、坂田の実習場にロケに行ったと聞いた。その作品は見せてもらっていない。 2008年の暑い夏、まだ、本編の企画が通ったという知らせは届いていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 28, 2008 12:31:20 PM
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