カテゴリ:ドル円
米貿易赤字が過去最高(699億ドル)となったがドル円はわずかに売られた程度。対日貿易赤字は前月比1.3%減少し75億ドルだった一方で、対中国は同12.2%増の220億ドルと増加の一途を辿っているためだ。中国の台頭によって日米の貿易赤字額は取るに足らない水準になっており、不均衡の中心は米中である。
為替の世界では年中円高説を唱える人もいれば円安説を唱える人もいる。円高派の中には実際にスワップを払い続けてドル売り・円買いポジションを持ち続けている人もいるらしい。ある程度有名な方なので名前は伏せさせていただくが、この円高思考から抜けきれない方々のポジションの根拠は米国の双子の赤字である。上述したように不均衡の中心は日米から米中に移っており、双子の赤字の片方である貿易赤字は限りなくドル円のテーマではなくなっている。去年までは円が買われる度にこのテーマを連呼する方がいたものの、すでに昔の話になったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 12, 2006 10:47:58 PM
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