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外為市場のメインストリーム

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ドル円116円割れを拾ってみたものの、115円割れまでありました。打診でいっておいて助かりました。ちなみにまだこのポジションは持っていますが、ロスカットを考えているところです。さて、ユーロ円、ユーロドルの上昇、ドル円の下落と年末になって動きが出てきました。金利というフィルタをとおして見てみると納得がいくのですが、時期的に解せないというのが本音です。クリスマス前にいずれかの主体がポジションを増やしているのか、削っているのか。おそらく増やしてきていると考えたほうが妥当でしょう。11月後半の動きが出てくる前まで、目立ってポジションが偏っているという印象はありませんでしたしね。ただし、ドル円に関してはポジションクローズの波のように見えます。ポジションが作られているのはユーロ円、ユーロドルでしょうか。プライス的にみたらユーロが最も強く、その後に円、ドルが続いています。ドル円に関しては、円が強いわけではなくドルが弱いといったほうが妥当でしょう。いやはや年末になってこんな動きがあるとは思いませんでした。個人的にはクロス円中心の展開かと思います。ジャパンマネーが株から為替へと動いているのでしょうか。

Dec 4, 2006

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少しだけ

ドル円はやや動きがありました。とはいえまだ116円台前半であり、決め手となる材料があっての動きではないので、この円高局面は長続きしそうにないように見えます。とはいえ、値幅狙いではなくスワップ目的の方にとって足元のレートは魅力的でしょう。本邦株式市場に一時期の魅力は無く、それならばこつこつとスワップが得られる為替へ食指を伸ばそうかとお考えの方も少なくないようです。証券税制が元に戻ってしまえば、株から為替へと資金の流れはもっと変わってくるかもしれません。打診ではありますがドル円はロングで参戦できる水準にあります。上値に期待は持てないものの、下値不安はあまりなさそうなので軽く仕込んでみることにします。

Nov 24, 2006

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煮詰り感乏しい

相場の動きが乏しくなっていった後、つまりボラティリティーが低下しきったら大体動きだすものだ。ただ、現状ではボリンジャーが収束しているわけでもなく、煮詰っているという雰囲気は乏しい。どちらかといえば、プレイヤーの多くがクリスマス休暇に入ってしまったような印象だ。時期的にはずいぶん早いが。レンジブレイクをフォローするにもボラティリティー低いし、逆張りでいくにしても多少は動いてくれないと仕掛けづらい。このくたくたした展開はいつまで続くのだろうか。

Nov 16, 2006

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米生産者物価指数、小売売上高

米生産者物価指数と米小売売上高は来年以降の利下げを連想させる結果となった。ただ、年内でFOMCが行われる予定は無く、政策金利を中心とした相場展開にはなりづらい状況だ。また明日、明後日に日銀の金融政策決定会合が予定されているものの、今のところ円買いを推し進めるような思惑も広がっていない。今のメインストリームは金利であると思わせる商状だといえる。最近は117-118円を中心として膠着感が一段と強い。昨年の今頃はドル円のロングがたっぷりたまっていたわけだが、今年はどちらかにポジションが偏っている雰囲気は乏しく、年末、四半期末に向けて方向性のある動きは期待しにくいだろう。こういうとき、ロングを持っていればそのままホールドしてスワップを稼ぎたいものだが、これだけ動きが無いと新たにポジションを作ることを躊躇してしまう。年末のボーナスを控えているため少なからずジャパンマネーが外為市場に流れ込んでくるとしても、短期思考の投資家だとこの商状には興味を抱かないだろう。

Nov 14, 2006

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米中間選挙を終えて

米中間選挙は民主党の下馬評どおり民主党の勝利で終わったことから、あまり思惑的な動きが出なかった。またドル買いと売り材料の両方があることから大きく動きにくかったという見方のほうが正しいかもしれない。テレビなどではイラク問題が争点だと繰り返し伝えていたが、実際のところ共和党であれ民主党であれタカ派の度合いは変わらないような気がする。ブッシュ政権がイラク戦争へと強行的に突入し事態の拘泥化を招いたのは確かだ。ただ思い返してほしいのはイラク戦争などの発端となった9月11日の同時多発テロによって、国民は報復の思いに駆り立てられた。あの時はおそらく民主党であれ共和党であれ民意に答えるべく相応の政策がとられたと思う。米国民を守る義務があるからだ。あの時、米国が民主党の政権下だったら軍事的なやり方が全面的に出たかどうかわからないが、議会や大統領の中身が変わったとしても米国にとって害のある国は攻撃の対象となるのではないか。この点での財政支出は大きく変わらないという予想は可能だろう。ただ、他の部分においては引き締められる可能性が高い。年内の大きなイベントは数えるほどしかない。もう大きな動きは無いという前提をもとにトレードしなければならなそうだ。

Nov 9, 2006

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米中間選挙

投票が始まった米中間選挙。下馬評によると、下院は民主党優位で上院はやや共和党が優勢のようだ。開票は東京タイムになるようなので明日はおもしろい展開になるかもしれない。話はそれるが、私はブッシュ大統領が嫌いだ。具体的にはこの政権そのものが好きではない。側近が政策のすべてを決めているように見えるし、何よりもあの頼りない雰囲気がたまらなく嫌だ。「24」に出てくる大統領(元副大統領)みたく、決断力の無い人間が一国の頂点に立つのはいかがなものなのだろうか。政治の場で人形が政権の頂点に座ることなど別に珍しいことでもないが。

Nov 7, 2006

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米雇用統計の結果を受けて

115円台、欲を出して114円台で仕込めればという願望を持ちつつ、116円台まで下落していたドル円。米雇用統計の結果を見た瞬間は115円台来たか？と思ったわけだが、先月の米雇用統計の時と同様に過去分が上方修正されたためドルが買われる結果となった。しかも見事な陽線をつけた。またこのパターンか･･･というのが本音ではある。新鮮味が売りの米雇用統計の発表で、過去の数字が優先されると煮え切らない。それに、10月の非農業部門雇用者数も事前予想より弱かったためまた来月は上方修正？という可能性も脳裏に残る。ロングの仕込みどころはまだ残っていると思う。ただ、114円台はさすがに欲張りすぎかもしれないが、とりあえずはもう少し様子見を決め込む予定のため、とりあえず待ってみることにする。

Nov 5, 2006

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ポジション調整中心

一旦は117円をあっさりと下回ったドル円だが、米雇用統計を控えていることから買い戻しが入り117円ちょうど前後でもみ合っている。現在は金利相場である。ただ、これまで広がる一方だった金利相場ではなく長い目で見れば、日米の金利差がどこまで縮小するかという点がテーマだ。米国の政策金利がどこまで引き下げられ、日本の政策金利がどの程度引き上げられるか。私としてはこの金利差の動向を握るのは地域間の景気格差ではないかと思っている。日本も米国も景気の良い地域とそうでない地域がはっきりとわかれており、この格差が縮小傾向に入った国の景気は一段と力強いものになるに違いない。一つの側面から言うと、米国は住宅市場からの資金が消費へと回り、日本の場合は株式市場だった。消費に至るまでの資金の流れからすると両国とも頼りない景気回復過程を経てきた。また、米国の住宅市場、日本の株式市場は完全に一時の騰勢を失っている。ここから何が両国の明暗を分けるのか定かではないが、景気回復で企業が得た利益が労働者へ賃金として十分に流れていない分、景気の「上値余地」があるのは日本ではないだろうか。さて、雇用統計のあとは米中間選挙が控えているが、中間選挙後からぼちぼち仕込みを開始しようかと思っているところ。私の願いである瞬間的な114円台までの下落は叶うのだろうか。

Nov 2, 2006

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米雇用統計を控えて

今週はバーナンキＦＲＢ議長の講演や10月のADP全国雇用者数をこなした後に、メインイベントである米雇用統計が控えている。前回の米雇用統計が発表されたときは117円台から一気に119円付近へと上昇し120円台へトライする気運を高めた。今回はネガティブサプライズとなった米ＧＤＰの後だけにまた事前予想を下回るのではないかとの警戒感が多少強いと思う。ふたを開けてみなければわからないため無駄な予想はしないが、個人的にドル円はもう少し下がってほしい。この願望が叶うか裏切られるか非常に楽しみである。

Oct 31, 2006

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米ＧＤＰの発表を受けて

第3四半期の米ＧＤＰが事前予想を下回ったことを受けてドル円が売られている。金利差目当ての筋にとってはしめたものだが、もっと下でも十分に買えそうなので急ぐ必要は無い。11月中はドル円ロングポジションを作りやすそうな月だと思う。それには更なる調整が必要となるが、私はとりあえず114円台に接近したら作る予定だ。金利差による買い圧力が効いているためすんなりとは行かないことは覚悟の上でゆっくりとしたスタンスでちょうど良いだろう。115円割れで買えれば申し分ないが、私の個人的な願望は叶うのだろうか。年末年始の物入りな時期に向けて稼がせてほしいものだ。

Oct 27, 2006

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FOMCはほぼ無風

昨晩のFOMCはほぼ無風で通過。事前にタカ派よりの声明を予想する向きがあったことから発表後はその反動が出ただけだった。上値は各国金融当局のけん制発言が抑え下値は金利が支えるという商状。今年も残すところ約２ヶ月しかないわけで、このまままったりとした相場が続くかと思うと非常に寂しい。米中間選挙が迫っているので何かネタは出てこないものだろうか。ただ、動かないことに対して焦りを感じても何もプラス方向には働かないし、むしろいざエントリをしようとしたときおかしなタイミングで指してしまうことがある。動いていないときに得られなかった利益を取り戻そうとする意識が作用するわけだ。焦りを感じている自分に気づいたとき、私は昼間から飲みに行く。精神状態をフラットに戻すときの方法は人それぞれだが、私は昼間から飲むと非常に幸せな気分になる。そして焦ってもしょうがないということを再認識する。

Oct 26, 2006

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FOMC

もうすぐFOMCが終わり結果と声明が発表されるわけだが、事前の予想では声明も変わらず、金利も据え置きとのこと。そろそろこれまでとは違ったニュアンスを醸し出してほしいものの、裏を返せばそれだけ米経済が安定しているという解釈にもつながる。もちろんFEDの視点から見て「安定」しているということだが。最近はレートチェックの噂話のようなもので上値が抑えられている一面は否めず、ドル円のセンチメントは下を向いているといえる。各国金融当局者のけん制発言は確かに出ているが、金利差がただの噂で相殺されているようなら弱さがひしひしと伝わってくる。こういったセンチメントのときに、これに沿った材料が提供されると素直に動くが今晩のFOMCでは期待薄だろうか。

Oct 25, 2006

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ポジションはとりあえず手仕舞い

昼間にドル円ロングは手仕舞い。短期的に121.30まで視野に入れていたが、どうやら無理のようなのでおとなしく引き下がることにした。北朝鮮情勢以外で短期的にドル円を押し上げてくれる材料が乏しいことが手仕舞いの理由。また私の使っているテクニカルでは今週から再来週の期間で下値の目処が広がることも考慮した。足元の相場はというと、先ほどストップロスをつけて118円台前半まで下落している。日足ベースでみると目先は一旦118円を割れる可能性がある程度。ただ、週足で見ると下値はもっと深い。もし来週以降もドル円が下がるとしたらどういった理由で下がるか考えてみる。簡単に思いつくところで米国の利下げ観測が思い浮かぶが、最近の経済指標を見る限り、そのような雰囲気は乏しい。一方で、日本の利上げが要因となって下値を探るというシナリオも無くは無いが可能性としては低そうだ。個人的な期待を込めれば北朝鮮の瓦解を望むがいったいどうなることやら。いずれにしてもとりあえずロングポジションを作るのは一旦小休止としたい。さくさく動いてくれたらポジションも作りやすいのにな～と思う秋の夜長である。

Oct 19, 2006

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米住宅着工件数

米消費者物価指数の結果にサプライズはなかったが、住宅着工件数の結果を受けてドル円が買われている。住宅指標にこれだけ反応していることに驚く。昨日の生産者物価指数や米証券投資収支に対してあまり反応がなかっただけに、市場参加者は住宅関連の指標に注目しているようだ。このところバーナンキFRB議長から住宅市場に焦点を当てたコメントが目立ったため、マーケットも歩調を合わせているといえる。もう少し今後の住宅系の指標をみたいが、もしかしたら住宅市場の軟化持続＝利下げ、住宅市場の落ち着き＝金利据え置き、といった雰囲気が醸造され始めているのかもしれない。

Oct 18, 2006

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ロシア連銀の円による外貨準備

今晩発表された経済指標で、米生産者物価指数と対米証券投資収支はポジティブ、米鉱工業生産はネガティブな結果だったが反応はわずか。引き続きロシア中銀による円外貨準備がドル円の押し下げ圧力として効いているという見方もあるが、規模が不明にも関わらず圧力が持続しすぎているように映る。今の相場はまだ金利が支配していると思っている。よって、この私の捉え方からするとポジションを積み増すか否かの分岐点が来ているわけだ。とりあえず今晩のクローズを見てから行動を起こそうと思う。

Oct 17, 2006

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120円の防戦売り

オプションの防戦売りがきついのか単に材料不足なのか判別しにくいが、ドル円に大きな動きは無い。とりあえずドル円ロングはホールドして、今晩のバーナンキFRB議長の講演などを眺めつつ値動きを追って行きたい。年内における米国の利下げ観測はほぼなくなったことが追い風になる上、北朝鮮問題もある。ポジションを持っている割には心理的な負担が少ない今日この頃である。ただ、あんまり気を抜いていると痛い目を見るので、ぼんやりするのもほどほどにしておきたい。

Oct 16, 2006

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8月の米貿易赤字は過去最高

米貿易赤字が過去最高（699億ドル）となったがドル円はわずかに売られた程度。対日貿易赤字は前月比1.3％減少し75億ドルだった一方で、対中国は同12.2％増の220億ドルと増加の一途を辿っているためだ。中国の台頭によって日米の貿易赤字額は取るに足らない水準になっており、不均衡の中心は米中である。為替の世界では年中円高説を唱える人もいれば円安説を唱える人もいる。円高派の中には実際にスワップを払い続けてドル売り・円買いポジションを持ち続けている人もいるらしい。ある程度有名な方なので名前は伏せさせていただくが、この円高思考から抜けきれない方々のポジションの根拠は米国の双子の赤字である。上述したように不均衡の中心は日米から米中に移っており、双子の赤字の片方である貿易赤字は限りなくドル円のテーマではなくなっている。去年までは円が買われる度にこのテーマを連呼する方がいたものの、すでに昔の話になったようだ。

Oct 12, 2006

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もうすぐFOMC議事録が発表

北朝鮮の軍部か金正日かわからないが、同国が話題を提供してくれているおかげでドル円はしっかりとしている。ただし、先日も書いたようにおそらくこのネタは長続きしない。したがって、こういうときでも主眼は日米の金融政策や景況感に置いておくべきだ。とりあえず目先の注目点は米国の利下げの時期。日本の利上げもいつかは行われるだろうが、現議長はハト派としての印象が根強いだけに、どうしても意識が利下げに向きやすい。しかし、マーケットが予想するような発言などは出ていない上、米国の株価はしっかりしているため景況感も悪くない。北朝鮮のニュースに目を奪われるとしても、いつもどおりFRB高官の発言や議事録などに目を通す作業は怠ってはならない今日この頃である。

Oct 11, 2006

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上値の目処は？

順調に上昇しているドル円。120円の節目はすでに視野に入った。今後はどこまで値を伸ばすのか。私の目処は121円30銭付近においている。それも今週か来週の間のみであり、それまでに到達しなければおとなしく撤収しようかと思っているところだ。今のテーマは金利であり景況感であり、あまりはっきりしない。手で探っていると指先は触れるのだが掴むまでには至らない。もどかしくはあるものの、とりあえず今の流れに乗っておこうと思う。

Oct 10, 2006

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核実験を受けて

北朝鮮が核実験を強行したことを受けて円売り・ドル買いが若干入った。その後は米国の債券市場が休場、経済指標の発表も無く静かな取引となっている。アジアの株式市場で急落したところもあったが、ドル円は至って冷静。北朝鮮の存在はリスクではあるが、リスクが拡散するわけでもなく、強まるわけでもない。また最後のカードを行使したため終着駅遠くはない。あとは中国を中心として落としどころを探っていくだけ。すでにこの段階の中にあるのかもしれない。最終局面は時間を要すかもしれないものの、カードが無い状態で交渉を続けるのは不可能。テレビなどのメディアは北朝鮮が核実験を行ったと騒ぎ立てているが、北朝鮮リスクが無くなる日をシナリオにいれたほうが見通しを立てやすい。メディアが大騒ぎしている今こそだ。

Oct 9, 2006

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米雇用統計を受けて

米雇用統計は弱い結果に終わった。ただ、8月分の非農業部門雇用者数が上方修正されたことを受けて、ドル円は一時的に売られた後急反発し本日の高値を更新している。米雇用統計は統計の中でも鮮度は抜群に良いが、調査方法は電話によるためブレが大きい。今回は鮮度よりも内容の確実性が勝りドルが買われたといえる。さて、私の個人的な今週の目標値は118.90～119.00だった。このままだとこの目標値に届かない可能性もあるものの、現在の水準（118.60-63）前後でクローズまでたどり着ければ来週はぐっと上値が軽くなるのではないか。上値にいる邪魔者がやっと消え去るためだ。

Oct 6, 2006

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今週末は米雇用統計の発表

118円前後を往来しているドル円。米株式市場のようにはっきりとした動きを期待したいものだが、景気の波の変わり目にあるという意識が段々と強まっているようで、相変わらずの展開が続いている。ただ、いつまでもこのような状況が続くわけではなく、近々動き出してもおかしくない。個人的に仕掛けどころは来週だと思っている。動き出した際のテーマをしっかりと見極め波の大きさを見定め腰の据わったトレードを心がけたい。

Oct 4, 2006

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北朝鮮の発言を受けて

北朝鮮の核実験発言を受けて一時円が売られた。北朝鮮ネタでマーケットが動くと、「そういえば日本には北朝鮮リスクがあったんだ」と思い出す。欧米のトレーダーなどは注目していると聞くこともあるが、日本にいると「あぁ、またか」ぐらいにしか思わないが私だけだろうか。私が大学にいたころ北朝鮮の専門家が教授としていた。この方の分析では、核開発やテポドン、敵対的な発言などはあくまで軍部が主導しているものであり、金正日はどちからかというと蚊帳の外に置かれているらしい。金正日は軍部をコントロールできていないわけだ。この分析を前提にすると、対外的な駆け引きがいつまでも徒労のままであれば、切羽詰った軍部が軍事力を行使する可能性が徐々に高まってくるかもしれない。つまり今日の核実験発言は日本にとって憂慮すべき内容だ。ただ、核やテポドンという交渉のカードを切ってしまうと北朝鮮は必要な外貨も食料も十分に得られなくなるわけで、切ることのないカードをちらつかせているだけだといえる。また無用な軍事行動を中国が許容するはずがない。安倍新政権が無駄な挑発をしない限り、北朝鮮はそのうち瓦解していくと思う。

Oct 3, 2006

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日銀短観の結果は円買いを集めず

今朝発表された日銀短観は一部事前予想を上回る部分があったが、全般的に見るとほぼ予想通りで円買いは一時的だった。というよりも円買い・円売り材料が相場を決めている印象は薄く、ドルベースでの相場展開が継続している。つまり米国の経済見通しと政策金利の動向が中心であり、日本の安倍政権の政策に関してはゆっくりと見極めていくしかない。また政策的な部分からすれば、安倍政権よりも米中間選挙に注意を払う必要がある。今週の上値の目処は118.90付近だと以前お伝えした。仮にこの水準を超えて今週が終わるようなら、また117.00～118.00円を維持すれば上値はぐっと軽くなりそうだ。モーニングベル風に表現するなら曇りのち晴れといったところか。逆に今週この水準を維持できないなら再びレンジ下限の116.20付近が視野に入るが、そろそろレンジ内での展開は終わりを迎えるのではないか。

Oct 2, 2006

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8月のコアPCE価格指数の結果

コアPEC価格指数は前年同月比で2.5％上昇と、FEDが適正な水準とする2.0％を再び上回った。FEDはこの指数が今後落ち着きを見せるだろうとの見通しを示していたが、この期待が裏切られていることからやや意外感のある結果として受け止められている。なお、2.5％の上昇は約１１年ぶりとのこと。PCE価格指数は雇用統計と並んで最重要に位置づけられる統計の一つ。ただ、来週発表される雇用統計とは異なり、統計そのものに鮮度がない。米証券投資収支などと同じである。とはいえ、今回の結果はインフレ懸念の再燃を意識させるには十分だったと思う。

Sep 29, 2006

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まちまちの中

最近、友達の中に為替をトレードしている方をみつけた。この方とはごく浅い付き合いしかしていないが、話が進むうちに結構稼いでいると教えてくれた。ポンド円がお気に入りとのこと。私のサラリーマン時代の職業はこの方には教えておらず、というか聞かれないから喋っていないだけだが、延々と相槌を打ちながら話を聞いていた。話が進む中、ストキャスティクスを使いながら売買し、かなりのレバレッジを利かせているとも言っていた。ストキャだけですか？と突っ込みたくなったが、まぁいいかと思い流した。世の中にはストキャだけで生き抜いているトレーダーもいるんだなぁと思いました。ただ、感心した反面、危うい印象を受けたことも事実です。結果(損益)に関係なく、永久に学徒であること忘れずマーケットに接したいものです。

Sep 28, 2006

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レンジ内だがドル円強し

8月の米耐久財受注は前月比-0.5％と予想に反して低下。輸送用機器を除いた耐久財受注も前月比-2.0％だった。ただ、発表直後こそドル円は下落したものの、売りは続かず。昨日書いた「バイアス」が掛かった動きといえる。この後には新築住宅販売件数の発表が控えているため、このような場合は一概にドル円の強さとして認識しないほうが無難だが、新築住宅販売件数は予想に反して良い結果で素直に反応が出た。今日は総じて強い動きだといえる。とりあえずドル円の見通しを示しておくと今週、来週とも下値の目処は116.10付近まで。上値は今週が118.80、来週が118.90まで見える。要はレンジなのだが、再来週以降はこのレンジから抜け出す可能性が高まるため、それまでの間に方向性を見出す必要がある。したがって、レンジだからと気を抜いてウォッチするのではなく、大きく動いたときの準備期間として対処したい。

Sep 27, 2006

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「バイアス」

9月の米消費者信頼感指数が予想を上回る結果だったことからドル円は117円台へと上昇した。素直に反応が出ており景気の安定感が連想される結果だったといえそうだ。特にバイアスが掛かっているような様子もない。私はこのブログを書くとき「バイアス」という言葉を頻繁に使う。この言葉の内容を説明すると、例えば今晩の米消費者信頼感指数の結果を受けてドルが買われなかったらバイアスが掛かった動きとしてドルの弱さを感じ取るし、弱い内容にも関わらずドルが売られなかったら強めの反応と受け取る。ただそれだけのことだが、見通しを描けずにいるとき「バイアス」に出会うことで、相場の流れが鮮明に伝わってくるし、時にはそれ以上のものを伝えてくれる。集団心理の一端といっても過言ではない。ストレートの場合は特に重要な指標だろう。また株式、商品、金利市場などすべてのマーケットでこのテクニックは通用する。各マーケットにとって重要な経済指標を覚えた後は是非試してもらいたい。

Sep 26, 2006

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あらゆる可能性を排除しない

ドル円は相変わらず方向性を見出せていない中、外為市場全体を見渡してみると金利相場による円売り圧力は減退気味。正確に言うと下値での円売り圧力はまだ強いものの、上値を追うほどではない。おそらくは次のテーマを物色しているところではないかと思う。先週、グリーンスパン前FRB議長が米国の利下げを推奨したとの噂からドル円が売られた。こういう類の噂はよくあるが、利下げが間近に迫っているという雰囲気は以前にも増して醸造されてきている。またFEDが認めるように米景気は後退局面の入り口にある上、インフレ懸念が完全に抑制されているかといえばそうではない。今週は比較的米経済指標の発表が集中しており、これらが景気後退＆インフレ圧力の強まり(スタグフレーション)を示すようだと金利相場の前段階の景況感相場へとテーマが移るシナリオが浮上する。G7を無難に通過し、あからさまな金利相場でもなくなっている現状。消去法で考えてみると景況感相場が残る。最近の米経済指標からは米国がスタグフレーションに陥っているという印象は薄いものの、一つの色眼鏡としてかけたりはずしたりしてみてはどうだろうか。

Sep 25, 2006

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116円を終値ベースで割り込んだ場合

タイトルのような展開になった場合、114円割れが見えてくる。おそらく113.90付近だと思う。またそうならなかったとしても118円台突破は容易ではないが、現在ぐらいの水準(116.71-74)付近を維持していれば来週、再来週とわずかだが上値は軽くなる。とはいってもせいぜい118円台後半程度しか見えない。今後２週間程度は上値余地よりも下値余地のほうが広い。今晩と来週初めの展開によっては戻りを叩いていけば良さそうな気がする。

Sep 22, 2006

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FOMCは無風で通過

昨晩のFOMCの声明では特に目新しい部分はなかった。声明の要点は以下のとおり。「追加引き締めの程度と時期はインフレ・成長見通し次第」、「経済成長の鈍化は続いている模様」、「住宅市場の減速を反映」、「コアインフレ率は高い、資源利用度、高水準のエネルギー価格がインフレ圧力を持続させる」、「インフレ圧力はいずれ緩和する可能性が高い」、「エネルギー価格動向やインフレ期待抑制がインフレ圧力緩和要因」今晩116円72銭付近を維持できなければ116円ちょうどがみえてくる。また同時にダブルトップのチャートパターンもはっきりとしてくるため下値でも円を売りづらくなってくるか。ヘッドアンドショルダーなども含めてこういったパターンは結果的に出来上がるものだが、実際安易な円売りは段々と細っているようだ。スワップ目当てのポジションがあるなら整理しておくのが無難だろう。

Sep 21, 2006

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今晩はFOMC

今晩注目したいのはFOMC。従来どおりに引き締め派が出てくるのか、据え置きで全会一致となるのかが焦点のほか、声明の内容で米景気の見通しに触れるようだと値動きが荒くなりそうだ。最近は強めの米経済指標を見ておらず、この点についてバーナンキFRB議長をはじめ他の議決権保有メンバーがどのように捉えているか非常に興味深い。少なくとも下向きか傾向が強まっているように見えるのだが。昨日もコメントしたようにユーロ円には上昇抑制圧力が掛かっている。この状況下でさらに弱気な米景気見通しが出ると方向感がはっきりしてくる可能性が大きい。バーナンキFRB議長は視線をより下向きにするのはまだ早いと考えているのか、ただ単純に安定していると認識しているのか、アナウンスメントを求める市場参加者は多いだろう。グリーンスパン前FRB議長のように煙幕を張ったような言い回しを是としない(もしくは単に出来ない)現議長はこの難しい局面をどのように乗り切っていくのだろうか。朝起きて116.95付近が維持できるかどうかが目先の分岐点になると思う。

Sep 20, 2006

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上値を叩かれたユーロ円とドル円

欧州金融当局者の発言が円安をけん制を意図したものだと受け取られたことから、対ユーロでの円買いがドル円にも波及している。その上、米生産者物価指数をはじめ米住宅着工件数、米建設許可件数も弱い結果だったことを受けドル円は117円前半まで値を沈めてきた。金利差目当ての投資家の買いは下値で厚いものの、上値では力強さがない。中途半端な金利相場である。G7を終えてもけん制発言に対する反応は強く、今晩のような発言が続くと上値は追えない。また、日欧の金融当局者が上昇し続けているユーロ円の上昇傾向を気にかけていることは明白で警戒感が高まらざるを得ないか。為替をトレードする上でこういったけん制発言はいつ何時降って来るかわからず、スイングはちょっとやりづらい状況になったと思う。

Sep 19, 2006

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G7を終えて

18日のオセアニア時間からドル買い・円売りが進み、ＮＹ時間は118円台で推移している。Ｇ７前には世界的な不均衡是正、人民元に柔軟性を求める発言を見込む向きが多く円高方向の思惑が若干強かったが、この反動は思ったほどでなかった。金利差派にとってはリスクイベントを通過したことで下値不安が遠のいたといえる。先ほど発表された対米証券投資収支、米経常収支はドル円にとって弱い結果だったものの、浅い押し目を作った程度で金利差派の気分を表しているようだ。今週予定されているFOMCは利下げの思惑が高まってくるまで重要なイベントではなくなると思われる。もちろん、FOMC後の声明にはいつもどおり注意を払う必要はあるが。

Sep 18, 2006

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G7を控えて

今晩は米消費者物価指数、米鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数などが発表されたが、大体事前予想と一致していたこともあり反応は限定的。日米の景況感格差(金利差)がテーマではなく、Ｇ７で不均衡是正発言が出るかどうかが焦点となっている。声明などの内容次第ではテーマが変わる可能性は十分であり、どちらへでもいける準備はしておきたいところ。ただ、不均衡是正に言及があった場合は素直に円買い・ドル売りとはならないかもしれない。今回は十分に考慮されたポジションが組まれている上、再び不均衡は是正すべきとの発言があったところで特に新鮮味も無いためだ。円買い要因とドル売り要因が重なったときの動きは今年経験済みのため何も安易なことは言えないものの、ドル円(クロス円)をロングにしている方は強気に攻めてみるのも一考だろう。

Sep 15, 2006

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8月の米小売売上高

米小売売上高は事前予想の前月比-0.2％に対して+0.2％という結果となり、若干ドル買い・円売りが入った程度。経済指標から利上げの再開か否かを探っていく展開ではなくなっていることから、値動きも緩慢のようだ。今はＧ７以外は眼中に無いといったところか。株式市場ではmixiが本日上場し、２ちゃんねるからマスコミまで様々なところで話題になっている。私は昼間が株、夜がＮＹ時間から為替と生活を送っているためmixiの初値が気になってしょうがない。個人的希望としては、ロックアップ無しの中、mixiがたっぷりと資金を吸収してくれることを願っている。

Sep 14, 2006

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週末のＧ７を控えて

昨日のNY市場で一時118円台まで上昇したドル円の上昇は一旦小休止となっている。Ｇ７を控えて積極的にポジションをつくりに行く状況ではないため、118円台をにらみながらとりあえず膠着状態に入る可能性が高い。現在、Ｇ７での議題を巡って様々な思惑が入り乱れている。16日に開催されることから週明け(日本は3連休明け)にこの結果が反映されるわけだが、こういった休日に行われるイベントは内容のほかに、マーケットが開くまでの時間が市場参加者の行動に影響を及ぼすこともある。消費者物価指数などの経済指標は発表されたらすぐに織り込まれていく一方で、休日の発言、イベントなどの場合はタイムラグが生じるため、マーケットが開いたときは肝の据わったオーダーが入る場合が多い。週末までにある程度ポジション調整をしたほうがいいだろうが、私としては円高・ドル安を誘引する声明が出なかった場合に備えて、ドル円をロングにしたい気もする。ギャンブルをする必要は無いと訴える冷静な自分とたまにはいいかと囁くもう一人の自分の戦いが続きそうだ。

Sep 13, 2006

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過去最高の米貿易赤字額

先ほど発表された7月の米貿易赤字は事前予想の655億ドルに対して、過去最高の680億ドルだった。内容は輸入額1880億ドル、輸出額1200億ドル、対中貿易赤字額は196億ドル。昨年の12月に米貿易赤字の結果を受けて利益確定の円買い・ドル売りが入り、短期間ではあったが米貿易赤字がドル円が下落要因になったものの、今年に入ってから米貿易赤字はほとんどドル円の方向性を示唆していない。この背景は中国や産油国に対して米国の貿易赤字が拡大していることが主な要因だろう。特に中国に対する貿易赤字が拡大していることで、ドル円の売り圧力が低減しているものと思われる。今晩の値動きをみても本当に過去最高の貿易赤字の発表があったのかと疑いたくなる。このブログではドル円の方向性を決定付けるメインストリームのひとつを米国の貿易赤字としている。しかし、今後米国の対日貿易赤字が増えない一方で、対中貿易赤字が拡大するようなら(人民元相場に大きな変動が無ければ)、メインストリームではなくなるかもしれない。また、もしかしたらすでにそうではない可能性を念頭に置く必要がある。

Sep 12, 2006

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機械受注統計の発表を受けて

ドル円、クロス円共に円売りが入った。先週の独財務省高官の発言を起点として私としては円を売りづらい展開になると思っていただけに意外な展開となっている。意外な点は２つ。まず、機械受注統計発表後、円売りが一定時間続いたこと。確かに内容は悪かったが、この統計がこれだけ外為市場を動かしたという記憶はあまりない。次に、そもそも機械受注統計だったということ。事前予想と実績のブレが極端に大きいことで知られている同統計がそのまま円売り要因として作用した。事前予想と実績の差がそのままレートに反映されたといっても過言ではない。ほとんど信頼性の無い事前予想にも関わらず、円が売られたという事実はそのまま受け止めなければならない。私は事前予想の算定に携わっている証券会社、銀行などのアナリスト、ストラテジストの予想が当たらないことを批判しているわけではなく、単純に結果と予想の乖離が外為市場で受け入れられたことに驚きを覚えている。私はこの事実を自分の相場観に反映しなければならないし、その前にＧ７を控えて円売りが躊躇されるという見方を根本的に変えなければならない。改めて円売り意欲の強さを思い知った一日だった。

Sep 11, 2006

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静かな週末

今晩は特に発表もなく、ストップロスを引っ掛けたこと以外は目立った値動きはない。来週はＧ７を控える中、思惑も混じりつつポジション調整が進むという感じではなかろうか。足元は金利相場ではなくなっていることを踏まえて、円買いorドル売り材料への反応を中心に見ていきたい。

Sep 8, 2006

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独財務事務次官の発言を受けて

独財務次官が、「次回のG7において円の弱さについて協議する見通し」、「人民元も議題になる」と発言したことを受けて円買い・ドル売りが進み、ドル円は一時116円ちょうどまで下落した。この瞬間の動きをみて４月のＧ７後の円高局面を思い出した。あのときも現在のようなもちあいから下離れたわけだが、本日は円高基調のきっかけとなった４月のＧ７の声明を簡単に振り返ってみたい。Ｇ７では、「世界的不均衡の是正に関する特別声明」が発表され、「多額の経常収支を有した新興市場エコノミーレートの柔軟性」などが指摘された。特に中国が名指しされて柔軟性を求められたことから人民元の切り上げが連想され円買いに火をつけた。同時に、多額の経常赤字を有した米国のドルも下方へ是正されるべきという解釈からドル売りを集めた。「円買い」要因と「ドル売り」要因の２本立て相場だったと言える。また、日本経済(株式市場だけかもしれない)が回復していたことから円高は容認されるべきという発言も円買いに拍車をかけた。基本的にＧ７でどのような声明が採択されようと、実際に各国が是正に向けた行動を起こすわけではなくＧ７は形骸化している。ただ、ドル円やクロス円をロングにしている方にとっては一番気をつけなければならないイベントはＧ７だろう。ドル円はまだもちあいの中にいるが、本日の独財務次官の発言を受けた値動きを見る限り、今後は安易な円売りは許されない相場になると思う。

Sep 7, 2006

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以前の会社で

以前、私はアナリストとして働く傍ら、たまにお客さんの投資相談にのっていた。当時の記憶で一番鮮明に残っているのは、主婦の方から受けた電話。あっちのスーパーのトマトが安いとか、トイレットペーパーが高いという主婦的な感覚で一方的に為替の質問をされたのがとても印象的だった。ポン円も魅力的だし、ドル円も気になるしという内容だったと思う。ただ、がつがつした女性ではなく、少し儲かったら主婦仲間と温泉旅行に行きたいという程度で、あくまで小遣い稼ぎが目的だったようだが、驚いたのは主婦層に為替取引が浸透していたことと主婦間情報ネットワークの凄さ。当時の私が知らない他者の情報などを事細かに教えてもらったりした。世間では熟年離婚の待機組みがいると言われている。将来的に離婚後は為替で稼いで生計を立てるようなツワモノが主婦層から台頭してくるかもしれないと思うのは私だけだろうか。

Sep 6, 2006

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115円50銭台まで下落

昨日も当ブログでお伝えしたように私は今回の円買い局面を、持ち高調整の円買戻しとみている。ただ、法人企業統計の結果が良かったことを受けて福井日銀総裁が今週末に利上げを示唆する発言をするのではないか？といった思惑も一部にあるようだ。高金利通貨を買い、円のような低金利通貨を売るという長期スタンスが大勢の中、福井日銀総裁の発言に警戒しなければならないのは確か。金利差が縮小することはこのスタンスに大きな動揺を与える。しかし、年内の利上げはなさそうだというコンセンサスが存在する状況で、唐突に利上げに踏み切ったりはしない。利上げの前には間違いなく何らかのシグナルが送られてくる。この思惑はポジショントークではないと思う。このため円買いが勢いづいているような印象は受けないが、節目に差し掛かると違和感のある文章を見かけることがしばしばある。特に大手の情報ベンダー(ロイター、ブルーンバーグなど)で見かけたら要注意だろう。

Sep 5, 2006

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116円ちょうど付近まで下落

今朝発表された法人企業統計の内容が好調だった他、人民元も一段高となったことを受けてドル円だけでなくクロス円でも円買いが進んでいる。これまでドル円の小確りとした展開を支えてきたクロス円にも利益確定の売りが誘われたことで足場を失った格好。ただ、昼間の軟調な展開の後下げ渋っているクロス円もあるため、ドル円の下値は浅そう。円買いの動きを受けてドル円のほか、クロス円の買い増しを考えている方もいらっしゃると思う。ただ、ドル円が116円割れの水準に置かれているとみられるストップロスを引っ掛けた場合、115円ミドルも見えてくるため急いでポジションを厚くする必要はない。足元では、たまりすぎていた円売りポジションが解消に向かっている。きっかけを与えたのは法人企業統計。ただし、再び117円50銭～118円を試すための足場作りであり、特にあわてることもないだろう。今週も金利差を中心に相場を眺めたい。

Sep 4, 2006

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米雇用統計の結果

８月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数増加幅は事前予想の＋12.5万人に対して、＋12.8万人、失業率は事前予想と合致し4.7%だった。発表を控えて投機的なドル売り・円買いが入っていたものの、この思惑どおりの結果にはならず、もといた水準まで戻している。瞬間的な動きの中で注目したいのは、本日の高値前後まで上昇したこと。上述した事前予想の中央値と実績値の違いは誤差に過ぎず、上値を試すような結果ではなかった。各社によってレートは様々だが、ベンダーによっては雇用統計発表後の値動きで本日の高値を更新しているところもあるはずだ。23時に発表された8月のISM製造業景況指数、7月の米建設支出、7月の米中古住宅販売保留部分はいずれも事前予想に対して弱い結果だったが、ドル売り・円買いが先行した後は急速に下げ渋った。私は見通しを立てる際に好みのテクニカルであれ、他社の分析であれ使えるものは何でも使う。ただ、マーケットが向かおうとしている、あるい向かいたい方向性を現しているのは経済指標が発表された瞬間の値動きだと思っている。日々の値動きの中でごくわずかにしか現れないバイアスが垣間見えるためだ。

Sep 1, 2006

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目立った動きはないですが

ECB理事会も手がかりにはならず、コアPEC価格指数の前年同月比も事前予想で着地するなど今晩も限られた値動きとなっています。この後、バーナンキFRB議長とプール・セントルイス連銀総裁の講演が予定されてはいますが、おそらくこれまでの発言を踏襲するにとどまり材料を与えてくれそうにありません。最近のドル円の値動きを見ていて思うことは、多少極端に言うと、ドル高・ドル安材料、あるいは円高・円安材料ではあまり動いていないということです。本来であれば日本や米国の材料を元にプライスをつけていくのですが、最近はこういった値動きではありません。おそらくユーロ円やポンド円が軽快な足取りで上昇を続けていることが影響し、円売り圧力をかけているのでしょう。そして、カナダドル円やNZドル円に目を移していただくとわかるように、今週に入ってから両ペアも数ヶ月間続いていたレンジ相場の上限を上抜く動きを見せています。明日の米雇用統計よりも、新たな動きを見せ始めたカナダドル円やNZドル円に注目すべきなのかもしれません。

Aug 31, 2006

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117円ちょうどを往来

FOMC議事録の内容は予想されたほどタカ派的な内容とはならず、今晩の第２四半期の米国内総生産もほぼ事前予想の範囲内に収まった。堅調なクロス円をよそにドル円の動きは限られており、金曜日に米雇用統計の発表が控えていることも相場の動きを乏しくしている。こういうときは長期的な展望でも思い浮かべながらおとなしくしているしかないが、動かない相場がいつまでも続くわけでないため、いつでも動けるようポジションを整えておくのがベストだろう。私は最近のドル高基調が続くと考えている。116円50銭付近にまとまったストップロスが置いてあるようだが、これをひっかけて下押すなら拾ってみるのも一考だろう。

Aug 30, 2006

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注目イベントが目白押し

今週は目を向けなければならないイベントが集中しているが、その中の一つは8月8日のFOMC議事録だろう。連続利上げの打ち止めが決定されたこのFOMCでは、ラッカー・リッチモンド地区連銀総裁が一人だけ利上げ継続を提案しており、全会一致の原則が破られた。実に1998年以来の出来事だった。今回も議事録のタカ派的内容の濃淡に焦点が集まる。この他にもバーナンキFRB議長や各地区連銀総裁の講演、米雇用統計などが予定されている。またECB理事会なども注視したい。

Aug 28, 2006

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バーナンキFRB議長の講演

日本時間２６日の午後１１時から始まったバーナンキFRB議長の講演では特に材料視されるような発言は出なかった。グイン・アトランタ連銀総裁とモスコウ・シカゴ連銀総裁のタカ派的な発言について何も言わなかったことについて、受け止め方はいくつかある。まず、少なくとも否定はしなかったという解釈が可能で、モスコウ総裁などの発言がマーケットに対するアナウンスメントとして再び作用する余地を残した。一方、米国の金融政策は経済指標の内容を吟味しながら決定されるとしている上、次回のFOMCまでにインフレ懸念の高まりを示す指標が出るかも知れず、バーナンキFRB議長はモスコウ総裁などの発言をわざわざ否定する必要がないと判断したのかもしれない。ドル強気派の中にはバーナンキ発言を機に118円台へトライか？との見方があったが、どうやら118円台乗せは延期された。ドル弱気派はほっとしているに違いない。

Aug 25, 2006

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下げ渋るドル円

今晩注目すべき経済指標は７月の米新築住宅販売件数と７月の米耐久財受注だった。両方とも弱い結果だったが、ドル売り限定的だった。明日発表される日本の消費者物価指数を見極めたいというムードはあまり漂っておらず、決して動きにくい状況ではないにも関わらずだ。また先日のモスコウ発言が尾を引いている可能性は低い。こういった商状を見る限り、ドル円には上昇圧力が掛かっている上、日に日に強まっている。あとはきっかけ待ちで、ドル円も上昇を続けるクロス円のような動きを見せてくれるのではないか。

Aug 24, 2006

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米中間選挙

米雇用統計の結果を受けて

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米ＧＤＰの発表を受けて

FOMCはほぼ無風

FOMC

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米住宅着工件数

ロシア連銀の円による外貨準備

120円の防戦売り

8月の米貿易赤字は過去最高

もうすぐFOMC議事録が発表

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核実験を受けて

米雇用統計を受けて

今週末は米雇用統計の発表

北朝鮮の発言を受けて

日銀短観の結果は円買いを集めず

8月のコアPCE価格指数の結果

まちまちの中

レンジ内だがドル円強し

「バイアス」

あらゆる可能性を排除しない

116円を終値ベースで割り込んだ場合

FOMCは無風で通過

今晩はFOMC

上値を叩かれたユーロ円とドル円

G7を終えて

G7を控えて

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週末のＧ７を控えて

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独財務事務次官の発言を受けて

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115円50銭台まで下落

116円ちょうど付近まで下落

米雇用統計の結果

目立った動きはないですが

117円ちょうどを往来

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