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★「日本の会社の90%以上が、年少10億円以下の零細・小企業だ。
なぜかといえば、この第二創業期の壁が非常に厚い。」(p199) ★「第一に母性的な愛情。その次に父親的なしつけを行うことが大事。」(p214) ★「幸福な出来事と、不幸な出来事があるわけではない。同じ出来事を、 幸福と解釈する人と不幸と解釈する人がいるだけだ。」(p216) ★「執着を手放せば、それと等価以上のものがまもなく現れる。」(p258) ★「単純化して例外を見落としてしまうリスクよりも、単純なシナリオを知らない ことにより間違うリスクのほうが、今は大きいからなんだ。」(p289) 【サラっとく?】 ●副題には「5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」とあります。一見すると、 書店にあふれる「成功本」や「ノウハウ本」の類と変わらなくも思えます。 小説形式という点も「ホワンの物語」や「アルケミスト」、「ユダヤ人大富豪の教え」 などを読んだ方にとっては、特別珍しくもないでしょう。 ●ただし、それらの本にはない説得力が本書にはあります。それは成功の「裏」に 潜んでいる陰…ダークサイドともいえる部分を取り扱っているから。 億万長者のインタビューや、成功者の噂などにおいて、そのきらびやかな面ばかり が強調されるのはなぜでしょうか。 ●物事というのはプラスとマイナスのバランスで成り立っています。しかし 考えてみると、僕らの住む現代というのは、気分を落ち込ますような話題ばかり。 新聞を見ても「不況」「殺人」「拉致」「戦争」など…溢れる負のキーワード。 ●この反発からでしょうか。「正」を担う成功物語は、これまで華やかな部分ばかりが 強調されてしまっていました。本書はその裏側に食い込んだという点で真に意義深い 作品といえるでしょう。経営者、起業志望者のみならず、より広い視野で人生を ハンドルしてきたい方全てにお薦めできる一冊です。 【突っ込んどく?】 ●「第二創業期の壁が非常に厚い」。起業を第一創業とすると、この第二創業とは 年商十億を突破し、「家業」から「企業」へと生まれ変わることを指します。 ただ、多くの会社は8億から10億を目指そうとしたとたん、で様々な問題が噴出し 年商6億に逆戻り・・・というパターンを繰り返しているといいます。 ●日本の会社の90%以上が中小企業というのも、経営者がこういったパターンを パターンと認識せず、死ぬまで見えない壁に挑み続けることが原因とのこと。 その噴出する問題は、経営システム、あるいはマネジメントの問題であったり するわけですが、本書は対話形式でその解を分かりやすく示してくれます。 ●ただ、「経営が十把一絡げにパターン化して語れるか!」と思う方もいるでしょう。 確かに柔軟性を失うリスクは捨て切れません。例外ももちろんあるでしょう。 そこで、抜粋した最後の文章をお読み下さい。 ●「単純なシナリオを知らない事により間違うリスクのほうが大きい」 いわゆる常道や定石を軽視する人というのは、往々にして単純なミスに陥るもの。 東洋の優れた思想家は皆、「論語」や儒教の教えに通じています。 どんな奇抜な手を打つ棋士であれ、定石を何百回と学んでいます。 ●知ることで避けられるシナリオがあるのなら、学ぶにこしたことはありません。 起業家に限らず、人生を賢く生きる「智恵」を得たいという方すべてに 読んでいただきたい一冊です。 オススメ度★★★★★満点! →起業志望者、起業家 賢者志望者 家庭と仕事の両立を遂げたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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