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テーマ:デビルモンスター(51)
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トドとの握手も済んで行こうとしたら、飼育員が色紙を出してきた。さっき『トド』と書かれたものだ。
「あのぉ。記念にお名前書いてもらえませんか?」 「へ?オレの名前?…字下手だけどいいの?」 「いいです。ぜひ書いてください」 トドがくわえていたべたつく筆を渡されて『ゆうじ』とひらがなで書いた。 『トド…ゆうじ』色紙を眺めながら 「なんだ。トドのほうが字がうまいな」 「いえ。そんなことないです。一生の宝物にさせてもらいます」 飼育員は大事そうに色紙を抱いている。 「宝物には…どうかなぁ…まぁ大事にしてください」 さあ。サイン会も終わったし、次のイルカショーへ向かうかなとナミエを目で探すと、通路の端に立って「この人知らない人です」みたいに無表情で立っている。観客がぱらぱらいたので、緊張しているのかも。 ナミエのところまで迎えに行くと「終わったの?」と聞く。 「終わったよ。行こう」とイルカショーへ向かって歩いていった。トドに手を振ると、またぴしっと立って『あっかんべぇ~』をした。 (つづく)第6話全編 は[FREE PAGE]に掲載します
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最終更新日
2013.08.21 20:58:33
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