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こんな国に生まれて…日本狼…純粋バカ一代…山崎友二

こんな国に生まれて…日本狼…純粋バカ一代…山崎友二

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テーマ:515の放浪(100)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 やっぱりそうか、宙に浮いて歩いていた怪物は、俺だけがみていたんじゃないんだ。
「オレが見た怪物といっしょだな」
 君江が、オレの目をのぞ着込むようにして
「どうする」と聞く。
「どうもしないよ。どうもできないよ。怪物と膨大な霧だろ。オレでかないっこないだろう」
 キミエが、安心したように笑って
「そうだよね、なにもしないよね」
「だって、プロレスラーみたいなやつと、自然現象だよ。どうにもならないな。
「うん、そうだね。どうにもならないね」
キミエはオレが動かないこと、安心してるようだった。
「もし、あの怪物が霧を連れてきたとして。あいつは何が目的でここへ来たんだ?」
「ううん、なんだろう。霧を出しに来たんだ」
「霧だけ?なにか事件か事故の話は聞かなかったか?」
「事故があったらしいけど、おばちゃんが電柱にぶつかったんだって」
「けがは?」
「ぜんぜん。電柱も倒れなかったし・・」
「停電は?」
「停電?なかったよ」
 それで、その辺一体が停電になったら、またなにかおこったような気がするが・・
「怪物がきて、霧がでただけか・・神か悪魔のどっちなんだろうな」
「へ、神か悪魔が来たの?」
「うん、宙に浮く大男が霧を連れてくるとすると・・なにも起らんな・・」
「なにも起こらない?じゃじゃ、大丈夫?」
「大丈夫だろう。ただ・・」
「ただ、なに?」
「自然現象をコントロールできるって、そうとう大物だな」
「大物?・・神か悪魔・・」


















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最終更新日  2013.10.14 23:39:46
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