カテゴリ:砂的博物誌
漢字で「扉」と書いて、実は「とべら」と読むんだ。 なんでって? 植物のお話だからさぁ~。 とりあえず「とべら」って読んでくれ。(笑) 扉(とべら)は、眩しい日差しと海が似合う、日本在来種の海浜植物だ。 日差しに照らされながら、アオスジアゲハが心地よさそうに舞っていた。 暖かい地方の潮風を好む植物で、本州の岩手県以南から四国、九州、沖縄までの海岸線、果ては台湾にまで分布する常緑低木なんだ。 おもに、海を見下ろす崖地や傾斜した地形に生息して、乾燥にも大気汚染にも強いから、庭園や道路の緑地帯にも利用されたり、内陸部なんかでも時々見ることができる。 扉は、早ければ4月半ばから白い花を咲かせ、7月頃には咲き終わり、秋に果実が熟して3つに割れた中から赤い粘液に包まれた種子が見えるんだ。 「扉(とべら)」という和名の由来は、樹木全体に悪臭があって、家の戸に刺して魔除けにしたことからといわれているけど、開化した花はプルメリアの花を思い起こさせるような南国風の甘~い香りがするように思う。 扉の仲間は、南半球中心に世界に約9属250種存在しいて、日本にはトベラ属1属7種が分布しているバラ科の植物だ。 梅雨も明けて、いよいよ夏の扉は開かれたよね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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