カテゴリ:砂的博物誌
沢鵯(さわひよどり)は、別名で沢藤袴とも呼ばれる藤袴の仲間だ。 鵯花(ひよどりばな)に総称されるこの花は、鵯が野山に鳴く8月~10月頃、 花を咲かせはじめるため名づけられらしい。 鵯花の中で、おもに湿地を好んで生える本種を沢鵯と呼ぶ。 かつて日本に多く見られた秋の野草だったけど、 近頃は生息地の環境悪化や外来種の繁殖により数が激減している花で、 とくに同属の三ツ葉沢鵯は、絶滅が非常に危惧されている希少種。 沢鵯の花は、30~80センチの真っ直ぐ伸びた茎に花房をつくり、 花は個体差があって白から紫色まで色々あるみたいだ。 今年は寒くなるのが遅くて、まだ頑張って咲いていたよ。 古来、沢鵯の葉は煎じて産前産後に飲用する薬草としても知られる。 地味な花だけど、古来から日本の晩秋の山野を彩った日本在来種の花。 沢鵯、キク科 フジバカマ属 本来の開花期は8月~10月下旬の花。 いかにも、日本の晩秋に相応しい気品を備えた美しさのある花だと思う。 こうした花たちに、いつまでも絶えることなく咲いていて欲しい... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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