カテゴリ:砂的博物誌
山桜は、日本の野生の桜の代表種で学名をPrunus jamasakuraという。 もう気づいたかな? ラテン語の「ja」は、「ヤ」と発音するから、 jamasakuraは「ヤマザクラ」と読むことを... 山桜は、古くから好まれ、和歌にも数多く詠まれている。 古来、日本のこの国に花見文化を根づかせたのはこの山桜で、 染井吉野が植栽される以前、花見は長期間散発的に行われたそうだ。 染井吉野は、花数が多く、短期間の開花時期に集中して咲くのに対し、 山桜は、同じ地域内でも個体変異が多く、開花時期や花の咲き具合、 花色の濃淡、新芽の色、樹形も多様で変化や違いがあるから面白いし、 同じ場所で生育しても、開花時期に差が生じたりする。 新芽から展開しかけの若葉はとくに個体の変異が大きくて、 赤紫色、褐色、黄緑色、緑色まであり、花も淡いピンクから白まである。 また山桜は、桜の中でも比較的寿命が長く、木もかなり大樹になる。 山桜から品種改良された桜は多く、花と葉を同時に観られるのが特徴で、 これが、染井吉野など園芸種と区別する一つのポイントになる。 今日は丸一日、里山に出かけてずっと山桜を眺めて過した。 山桜の最大の魅力は、花と葉を対比しながら鑑賞できること。 白い花びらに、赤みがかった新芽が野性的で、セクシーだと思う。 山桜の咲く様子は、どれだけ観ていても飽きることはない。 まぁ、好みの問題はあると思うけど、砂自身は山桜が好きだ。 今日は一日中、山桜に恋していたよ♪(変人?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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