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カテゴリ:時事ネタ
正直、スポーツそのものに興味がない。そしてオリンピックに興味がない。もし、自分の街でオリンピックが開催されても「うるさいだけ」と顔をしかめるのが私である。正直、オリンピックに興味がないというより、あまりよい感情がないというのが近いだろうか。
本日、TVをつけると聖火リレーを中継していた。「ああ、今日だっけ…」という感情である。そうだね、私にとっては聖火リレーよりチベット問題の方がはるかに関心があった。聖火リレーそのものより、ランナーやその沿道、マスコミ、市民の反応に興味深かった。 今日、TV中継を少し見てて思ったのは「オリンピックってなんだろう」と改めて思った日だった。少なくとも、私の中では相当前から「平和の祭典」という当初の理念のものではないと思っている。それをあらためて再確認した中継だった。 中国側とチベット側の人達がやはり小競り合いなどを起こしていた。いや、小競り合いを起こすまでもなく、すくなくとも友好的な雰囲気ではなかったであろう。。。 だが、それと対照的にランナーや沿道の人達は自分たちの「オリンピック」だけの為に走っていると思える。「オリンピック=平和」という図式で、そのような形で平和を祈ってると言うことかもしれないが、インタビューを見てる限り、平和というより「オリンピックのイベントとしての賑わいが達成できなかった事」等に主が置かれているように見受けられた。 実際に長野市民へのインタビューで「聖火リレーの必要性についてのアンケート」の回答で「長野が有名になるから」という答えを答えた人が数人いた。長野のオリンピックの感動をもう一度という気持ちはわからなくもないが、所詮平和よりも地元の利益か?と。また、反対の理由の人は「子供がいるので、万が一何かあったら困るから…」という発言等もあった。 県民以外の発言では萩本欽一さんである。。妨害されかけた走者萩本さん。リレー終了後のインタビューで「こっちはハッピーな気分で終わりたかったのに」と発言されたこと。インタビュー全部が流れていたわけではないのでなんとも言えないが、「こっちはハッピーに終わりたかった」とはどういうことか。自分達だけよければいいのか。確かに他国の問題であり、オリンピックとは関係ないと一蹴すれば「あくまでオリンピックだけたのしみましょう」という意見もわからなくはない。ただ、現実には聖火リレーを今回反対している人達がいるわけだ。聖火ランナーを返上した人、出発地を返上した善光寺、そして沿道でチベットと中国国旗を持っている人達等。 前後にどのような言葉をつけたのであれ、やはり「こっちはハッピーに終わりたかった」という発言は適切ではないと私は考える。 そもそも、そのような考えで走っていたから出た発言であろう。聖火リレーは平和を受け継ぐのが目的で私利私欲は二の次ではないのだろうかと疑問に思う発言であった。 だが、萩本さんの言葉はなんどもTVで流れていた。沿道で応援してたと思われる人のブログもいくつか見てきたが、萩本さんの言葉は多くの人が思っていたことではないだろうか。 そもそもオリンピックが具体的にどのように平和に貢献するのか。近代のオリンピックを見る限り、私にはピンと来ない。 だが、オリンピックの聖火リレーという形でチベットという国がクローズアップされた。これは平和への一歩になると期待はしている。ただ、妨害や小競り合いなどは遠慮していただきたい。 聖火リレーが走ってる頃、同じ長野市内ので善光寺でチベット暴動の双方の犠牲者を追悼する法要 が行われた。これもまた対照的な出来事であった。 オリンピックの経済効果は莫大という。東京都なんか、もう一度オリンピックやりたいとか言ってる訳で。それ一つ取っても経済効果というのが相当見込めるのだろうね。北京ではオリンピック開催の為の土地整備で立ち退きを求められている人達の問題などがあった。全てが、最終的な「金儲け」に繋がると言うことだろうか。 政治と国家が絡む。一時期ハンドボールで「中東の壁」なんていわれて審判に疑問の声が上がったが、ここには「国家」というものが大きく絡んできているのではないだろうか。これは端的な例かもしれないが、すくなくともオリンピックに莫大な金をかけて「国家の威信」としての位置付けしてるとしか思えない国もある。 すくなくとも、「平和の祭典」という名称を維持する為に裏側では色々と平和でない人達がいる現実。これを無視していいのだろうかと。 今回の聖火リレーにはどのような効果があったのか私には疑問。誰のためのなんの為の聖火だったのだろうか。私には見ていてさっぱりわからなかった。 「聖火ある所にいざこざあり」の現在。一日でも早く本来の意味での「聖火」として受け継がれる事を心より思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.04.27 00:43:12
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