「マドゥーラの翼」のもうひとつの攻略本『ファミコン必勝ブック』
前回、徳間書店の攻略本『必勝テクニック完ペキ版』を紹介しましたが、私は「マドゥーラの翼」の攻略本をもうひとつ所持しています。それが今回のネタ、小学館の『ファミコン必勝ブック「マドゥーラの翼」完全攻略法』です。 まずは表紙。 『必勝テクニック完ペキ版』と比べると、こちらの方があまり古さを感じない気がします。配されたプチキャラのイラストが大変かわいいです。これも、もりけん先生の手によるもので、おそらくこの攻略本のための描き下ろしです。「マドゥーラの翼」の等身の低い絵は、以前紹介したオリジナルグッスのシールの絵を除いては、この本でしか見られなかったと思います。 トビラにも別のカットがあります。この絵は裏表紙にも使われています。 ホワイトによるツヤ、ハイライトの処理が生きていて、非常にぷにぷにした感じでかわいいです。カバーの折り返しの広告が時代を感じます。 「キャラ&アイテムガイド」のトビラには、パッケージのルシアのイラストが大きく載っています。時代を先取りした感のある戦う甲冑少女の肖像です。 このアーマーのデザインがいかに優れていて、当時の健全な少年を虜にしたかという話を、私と同世代のゲーム業界に縁のある漫画家の方が熱く語っておられたそうです。強調された胸、露にされた二の腕と太腿、あえて出されていない腹部。80年台的でありながら、現在でも十分通用する造形ではないでしょうか。 ・・・などと偉そうに言っていますが、私は別にそういったキャラクターの系譜だとかデザインにはまったく造詣が深くなく、まあ、雰囲気で適当なことを言っております。済みません。 今回写真を撮るにあたって、どうしてもスルーできなかったページ。 「戦うおニャン子ルシア登場」だそうです。・・・時代を感じます。 攻略ページはこんな感じです。 1ステージ2~6ページで、マップは「必勝テクニック完ペキ版」よりも大きくて見易いです。各ステージそれぞれにステージタイトルが付けられていますが、これは多分ライターの方が独自にやったもと思われます。 そして、この本にもエンディングのネタバレがはっきりと書かれています。それも、英文メッセージの意訳付で。 今、2冊の攻略本を比べて、「どちらか一冊かしか手に入らない」としたら、私はこちらの『完全攻略本』の方を選びます。攻略ページが見やすいことと、図版が大きく多いこと、もりけん先生の書き下ろしイラストがかわいいことがその理由です。突出した優劣はありませんし、比べること自体無意味なのですが、好みの問題として、です。 最後に、巻末の系列書の広告ページが意外と資料的価値がありそうだったので写真を撮りました。 「高橋名人物語」とか・・・。