まとめて『サンソフトミュージックコレクション Vol.4』
『サンソフト ミュージック コレクション Vol.4』が発売されたのは昨年の12月でしたから、もう半年前です。収録タイトルは「弁慶外伝 ~沙の章~」、「アルバートオデッセイ」、「アルバートオデッセイ2 邪心の胎動」の3作品で、いずれもSFCのPRGで、サンソフトの看板大作シリーズの集大成と言っても間違いではないパッケージです。 私は、もちろん全タイトルを当時オンタイムでプレイしているのですが、「アルバート2」だけは途中で投げ出しております。もともとシミュレーション要素が苦手で、続けるのがそれは苦痛になってしまったものですから・・・。 なんと罰当たりな事かと思いますが、しかし後に出たサターンの「アルバートオデッセイ外伝」は、ちゃんと限定版を発売日買いして最後までやりました。 余談になりますが、もともとは、「2」も「外伝」も両方ともSFCで、同時期に発売される予定だったのです。しかし「外伝」が延びに延びて(いや、「2」も大概延びましたけど)、まさか発売ハードが変わるとは思ってもみませんでした。 「ダブルアルバートキャンペーン」とか、広報も頑張っていたのですが、それに乗っかってきたユーザーが余りに少なかった・・・という残念な現実もあったようです(いくつかの事実を基にした想像で、確たるソースはありません)。 さて、『Vol.4』の最大の意義は、初音源化された「弁慶外伝 ~沙の章~」ではないかと思います。作曲は、「ギミック!」で余りにも有名な影山雅司さんです。言われてみれば、和風の旋律からちょっとはみ出した曲などに、「ギミック!」に似た雰囲気が感じられたりもします。 『弁慶外伝 ~沙の章~』には隠しコマンドで入れるサウンドテストモードがあり、私はそこで全曲をMDに録音して、サウンドトラックを自作しておりました。 それで、また個人的な思い出話なのですが、その「弁慶」のMDなどをプレイヤーに入れて、大阪のCSG(確かその年は、名古屋はなかった)に行きまして、当然サンソフトのブースにほぼ入り浸るというストーカーぶりを発揮していたのですが、そこで接客をしていたサンソフトの社員の方と色々お話をさせてもらいました。 その中で、この自作のサントラの話になり、「弁慶」のMD(しかも手書きで全曲タイトルを書き込んでいた!)を見せて「サンソフトのゲーム音楽はとても良い曲が多いのに、他社みたいにCDが出なくて残念です」という話をした所、「うわあ、ありがたいお客様だなあ」と言われました。あれは呆れられていたんだろうなぁ・・・。 あの日から20年。まさか今頃になってCDが出ようとは、思ってもみませんでした。それ以上に、自分がいまだにこんな体たらくだとも、思ってもみませんでしたけれど。 因みに、サンソフトのタイトルで初のCDは、「アルバートオデッセイ」のサントラでした。1993年発売ですから、ちょうど20年前です。直後に『たくさんへべれけ』も手掛けたデータム・ポリスターから出ているこの『アルバートオデッセイ全曲集』には、最後に作曲者の小高直樹さんによるアレンジ曲がボーナストラック扱いで入っています。 一方。「アルバート2」のサントラは、ゲームミュージック(特にアーケード)と言えばお馴染みのサイトロンレーベルから、1995年に発売されています。こちらに収録されていない未使用曲が、今回の『Vol.4』にちょっと入っています。 さて、このシリーズ、本当はVol.5まで、毎月発売されるという予定だったんですよね。しかし、早々に毎月じゃなくなり、ついに半年空いてしまいました。ジャケットのロゴがS,U,N,SOと来て、最後のFTがないのです。 残念じゃないですか!私は、全力でしつこく待つ事にします。最後の収録タイトルはどうなるのかな、などと夢想しつつ。個人的には、PCエンジン+ゲームボーイの謹製タイトルとかどうでしょう。「OUT LIVE」聴きたいです。その時は関連作という事でPS版「OUT LIVE Be Eliminate Yesterday」もお願いします。