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臨時教員を考える 加藤ブログ

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July 18, 2010
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 前回の記事で様々な集会に参加する中で、5月29、30日群馬の高崎において全臨教東日本ブロック集会に参加するためのカンパを募ってきたことを書きました。

 今回は、私と一緒に参加した仲間の文章を紹介したいと思います。

 彼女は介護福祉士として働きながら、私達とともに臨時教員の問題に関わってきてくれました。今は常勤として働いていますが、長年、私と同じように臨時として働いてきた経験を持つ方です。福祉の現場はとても厳しい労働条件であるということは一般にも知られつつありますが、やはりここでも、正規ではなく、臨時で雇われている安価な労働力にささえられているのだという実態がわかります。

1.全臨教東日本ブロック集会でお会いした素晴らしい臨時教員の皆さん

 今回は、支援してくださる皆さまからのカンパで私も参加できました。
私は、教員ではありません。 介護福祉士として常勤で働いています。2年前までは、登録ヘルパーとして2箇所の事業所に登録して働いていました。登録の場合は、介護福祉士の資格が時給に反映されないところがほとんどです。
「同じ仕事をしているのに、時間数が少ないから時給制であり働いた時間だけの保障」という点では共通したものがあります。

 初日の全体会での萩トモロー先生の似顔絵講座は、「正直どうしようかな?」と思っていたのですが、楽しい話術で笑わせて下さいました。「描こうとする人の特徴をいかに掴むか!」なのですね。
 教師生活最後の2年間に発行した学年通信にも、先生が子ども達をどのようにみつめていらしたか、導き元気づけてこられたかがよくあらわれていました。
先生の話術にうまくのせられ(?)サッカー全日本の岡田監督、鳩山総理、岡田外務大臣、小澤幹事長を描いている自分がいました。
 先生曰く、『観察』と『イメージ化』と『 練習 』あるのみだそうです。
家に帰り息子に見せたら「小澤はあまり似てないけど、結構いい線いってるじゃない!」と誉められ(?)ました。

2.なぜ?実績ある臨採の先生を正規採用にしないの?

記念講演は、埼玉で長年にわたり臨時教員として高校に勤務されているM先生の歩みでした。勤務校でのエピソードやM先生の活動が語られました。終始淡々と笑顔で話され、M先生の人柄が感じられました。
あまりの長期にわたる臨時教員としての歩みに驚きました。と同時に時間が足りず、肝心の「なぜ臨時教員としてここまで頑張れたのか」という一番聞きたかったことが聞けずとても残念でした。
M先生のように、現場で経験を積み、正規の先生と同じように生徒に接していらっしゃる先生方を埼玉県教委は、「なぜ、正規に採用しないのか!」という怒りを新たにしました。

夕食交流会は 、例年に比べ参加人数が少ないように感じられましたが、ビールと食事をおいしく、楽しくいただきました。
埼玉の1人1人のメッセージもよかったです。中でも 正規の先生であるS先生の「今、何が問題で理不尽であるか」「今後私たちが何をすべきか」が、短い時間の中でしっかり話していただけました。
交流会の後、「すすめる会」のメンバーへのTV取材がありました。私も市民としての立場、母親の立場で思っていることを言わせていただきました。

3.第3分科会「教育実践・明るくグチをこぼし合おう!」で感動的な話を・・・

「いろいろな先生の生の声を聞いてみたいな」と第3分科会に出ました。
分科会でのA先生の話はある面ショッキングでもありました。
臨時教員故に「自分の机が無い!」「教材研究もソファーでやったりした!」「正規の先生と同じように仕事をしているつもりなのに、その収入たるや生活するのに足りるものではなく、月10万円」と嘆いていました。財布の中に70円しか入っていなかった時もあったそうです。「お弁当も妹さんの分を半分わけてもらったこともありました。」とも語られていました。
2年目の時、教師を辞めようと思ったそうです。しかし、思いとどまり、他の先生達と一緒に今の制度改善に向けてがんばっていらっしゃいます。4年目に常勤の口があり、決まった時は思わず泣いてしまったそうです。
常勤で授業をしながらの受験勉強は大変だけど、18年目、今年は絶対受かりたい!ということばに熱い物が伝わってきました。
次のK先生のとても前向きに授業・運動に取り組んでいらっしゃる姿に感動しました。
臨時教員暦10年。最初から教員ではなかったそうです。
彼が、学校に行ったら、いきなり「○年生の○○の授業をやってください」と言われ、困惑したそうです。いろいろな教科のサークルに出て勉強をしたそうです。同僚の先生からは「何か1つにしぼったら」と言われたこともあったそうです。
でも、子ども達のため、自分自身のためにもと学びを続け、今は、いきなり「○△×して!」と言われてもスムーズに対処できるようになったそうです。
特に作文サークルに参加したことが大きく影響したそうです。「子どもたちとつながる事ができる。ストレートで教員になっていたら、子どもたちの大変さがわからなかったかもしれない!親御さんにも、無理なことをお願いしていたこともあったことに気づかされた」などと前向きにとらえながら語っていました。特に、1年で他校に変わるので「先生どうして変わるの?」といわれる時がとてもつらいそうです。
K先生の一生懸命さが、痛いほど伝わってきました。私は思わず「先生!すばらしいです!がんばってください。」と叫んでしまいました。

4.「教育に臨時はない!」と心から思いました。
今回参加して思ったことは、「こんなにもいい実践をし、経験を積み子どもたちに接している先生達がどうして正規になれないの!」「正規の先生とどこが、何がちがうの!」という憤りです。
臨時教員として○年勤めたら正規になれる そういう制度に1日も早くなってほしいです。現場に立ち部活を受け持ったり、大変なクラスの中で子どもたちの心をつかみ、正常なクラスに立て直していらっしゃるのです。
「教育にもっともっとお金をかけて欲しい!」と心から思いました。教員志望の人がたくさんいます。少人数クラスにして誰もがわかる楽しい授業、きめ細かい学校教育であって欲しいと思います。先生方の身分や生活が保障されてこそ、学校教育が成り立つと思っています






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Last updated  August 1, 2010 08:18:32 AM
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