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私の音楽的生活

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カテゴリ:音楽
連日の早朝起床が続いたため、昨日睡魔に襲われて中断した日記の続きを書く。

 某レコード会社がCCCDを出した理由は、「CD-Rへのコピーの横行でCDが売れなくなった」というものらしい。しかし、CDが売れなくなった原因をコピーの横行のみに求めることはおかしい。なぜCDが売れないのか?・・・その原因をもっとよく考えて欲しい。
 まずコピーの問題だが、それは今に始まった事ではない。今から20年位前にレンタルレコード屋ができて、皆がレコードを買わずにレンタルですます、という現象が問題になった事がある。それは一定の著作権料をレンタル店が払うということなど、レンタル業に関する取り決めができたことで解決した。
 私も当時はよくレンタルを利用した。気になる音楽はたいていレンタルして聴いた。なぜレコードを買わないのか・・・? それは簡単だ。まずはレコードの価格が高い。レンタルなら10分の1ですむので1枚買うお金で10枚聴ける。それに気になる曲、聴きたい音楽はたくさんある。その中からサイフと相談して買えるレコードは主婦の私にはせいぜい1ヶ月1~2枚だ。頑張っても3枚くらいだろう。ましてや金のない中高生は月1枚買えれば上等だろう。そしたら後はレンタルするか、友達にダビングを頼むしかない。レンタルやコピーがダメなら、ラジオからの録音を音源にするしかない。事実、私はレンタルが出る以前にはラジオの音源がすべてだった。
 もちろんレコードも頑張って買っていた。しかし買える枚数には限度があるのだ。そして聴きたい曲は購買能力をはるかに超えている(笑)。だからある程度聴き終えるとそれを売って新しいレコードの購入資金に当てたりしていた。ラジオからの録音、友人からのダビングなどさまざまな努力をして気に入った音楽の音源を確保していたのだ。だからレンタル屋ができたのはありがたいし(当然の成り行きだと思う)、パソコンによるコピーができるようになったのは画期的だ。音楽文化とはこのようにして大衆に浸透していくものだと思う。
 今、MDやCD-Rの登場で元の音源と変わりない音質のコピーが可能になった。その事がCD不況の原因になっているのだろうか? レコード会社の人はそう思っているかもしれないが、リスナーの立場から言わせてもらえば、それは間違いだと思う。
 我が家には中学生と高校生の子供がいる。彼らも気に入った音楽はちゃんとCDを買って聴いている。しかし、小遣いには限りがあるため、数ヶ月に1枚くらいしか買えない。だから本当に気に入った1枚を選んで買っている。それ以外の、つまり1番ではない音楽に関してはレンタルや友人からのダビングですませている。我が家の子供達はそうである。おそらく多くの中高生も似たりよったりではないだろうか?
 おそらくこの世のすべてのCDをCCCDに変えたとしても、売上げはたいして変わらないと思う。むしろ今より売れなくなるかもしれない。CCCDに反発を感じているリスナーは私の周りにも結構多い。
 音楽文化はこれまでもたくさんの人にコピーされる事で広がってきたのではないだろうか? 友人同士で「このCD良かったよ」と、お気に入りの音源をコピーして交換し合ったりは、誰でもやっていると思う。コピーをもらって気に入ったアーティストの作品を次には買う人もいるだろう。もし、コピーが不可能になれば、そうした可能性すら失われてしまう。音楽は聴いて見なければ分からない。いくら評論を読んでも、音が聴こえてくる訳ではない。





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Last updated  2004.06.18 23:23:39
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