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カテゴリ:映画
微笑みの国といわれるタイの闇の部分を描いた映画だ。
ラジオで紹介された時からずっと見たい、いや見なくては、と思っていた。 タイにはまって何回も通う日本人も少なくないという話しを聞く。 この国には旅人を引き付けて止まない魅力があるのだろう。 しかし、その中には別の目的でタイを訪れる人々もいる。 以前、新聞記事で見たこともある買春ツアー。行き先はタイだ。 二十歳そこそこの頃、インドの旅から帰る途中、航空会社のストで足止めをくらい、バンコクに一週間滞在したことがある。 同じツアーの男性たちは、夜になると美しいタイ人女性を伴って部屋に入って行くし、夜の街を歩けば、化粧の濃い売春婦らしい女性たちがあちこちにたむろしていて、「こんな所は嫌だ。早く日本に帰りたい」と思った。 映画では、欧米人や日本人の幼児性愛者の姿が醜悪に描かれていた。 彼らは、人間の心を持たないケダモノとして描かれていた。 そして、売春宿に売られた子供たちは、家畜のように扱われ、病気で使い物にならなくなると、黒いゴミ袋に入れられ、生きたまま捨てられた。 さらに酷いのは、生きたまま臓器を取られ殺されていくという話。 タイの子供の心臓を奪っていくのは、心臓病で余命半年と宣告された日本人の子供だった。 親は生きた子供から心臓を奪うことになるという事実をうすうす知りながらも我が子を救う道がそれしかないと言ってタイへ行く。 どこまでも救いのない、この世の生き地獄だ。 地獄を造ったものは何だろう。 人間の欲望か? それとも貧困か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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