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カテゴリ:美術展など
銀座の松屋で23日まで開催している白州次郎、白州正子展に行ってみました。
白州次郎氏。 唯一の従順ならざる日本人と言われた、辣腕家。吉田茂の懐刀。 でも政治の世界に未練など残さず、潔く見切りをつけた人。 恥ずかしながら、あまり良くは知らずにこの年まで来てしまったので、これは是非見に行ってみたいと思っていたのでした。 実際のところ、白州次郎ご本人に関する展示はご自身がかなり身辺整理をして逝かれたとの事で、多いという程ではなかったのですが、それでも書簡や業績を垣間見るに、信念の人であったのだな、としみじみ思いました。 筋を通すこと。紳士たること。友を大切にすること。 どんな困苦にも諦めずに道を進むこと。 悔しい思いを隠すことなく、それを糧として進むことのできた人。 圧倒的な存在感だったのだろうな、そう感じました。 ご夫人の白州正子さんの展示は、主に集めておられた骨董の数々。武相邸にて使用されていたものを含めて色々と展示されていたのですが(よく分からなかったのは、個人蔵となっているものが、かつての正子夫人の所蔵品なのか、こういう感じ、というだけの展示だったのか、という事なのですが(^_^;)根底に流れているのはシンプルで大胆、という感じでした。 和の侘び寂びというのかは、鈍な私には表現として適切なのか分かりかねるのですが、長く手元にあっても飽きない、流行に左右されないというべきか?そんな感触を受けました。 シンプルで、陶芸が好きな方には堪らないんじゃないでしょうか。 帰りに、白州次郎氏の言葉を集めたという本を一冊、購入してきました。 これからじっくり読みたい・・・んですが、ハードカバーは通勤中に読むには重いのが難です(--; 久々の銀座だったので、ついついキルフェボンに吸い込まれてしまったりして(^_^;;; 煩悩のつきない私には、筋の通った生涯を送ったこのご夫婦の人生は、一つの憧れです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年09月18日 20時03分45秒
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