愛する双子ちゃんとの日々♪

2009/04/19(日)08:16

出産記録(帝王切開当日)

忘れないうちに出産の時のことを書いておこうと思います。(長文です) 【前半】 赤ちゃん誕生まで まず、帝王切開手術の数日前から少ずつ、早産防止のための点滴を弱めていって、やっと当日に点滴を外して、シャワーをあびました。 絶飲絶食で朝から色んな点滴や、帝王切開の詳細説明などを受けて手術に向けての準備。当日は私一人が手術予定だったのに、普通分娩から急遽帝王切開になった人を優先することになり、少し待たされました。お昼頃には手術の前室で主人と二人っきりの時間を30分ほど過ごし、「二人家族もこれが最後だね~」なんて話つつ、いよいよ手術室へ。  先生は笑顔で「大丈夫だからね~」なんて声をかけてくれるけど、やはり怖い・・・恐怖と不安とが入り混じり、冷静でいようと思っても無理でした・・・。腰椎に局所麻酔を入れるために「背中をぐっと丸くして」と言われても、大きいお腹が邪魔して出来ない・・・。「ぐっと曲げないと痛いよ~」って言いながら力ずくで麻酔を注射。何度も何度も氷やつねったりで麻酔がかかったか確認。「う~ん・・・まだ冷たいような、冷たくないような・・・」と微妙な返事をする私・・・ そして麻酔が効いた事を確認してから、いよいよ開腹。先生は「切ります」など何も言わず、無言で執刀していました。それが私の恐怖心ををさらにあおりました。私は注射をする時にも「針を見ていたい」タイプ。何でも自分で確認しないと余計に怖くなるんです。カーテンの向こうで今何をされてるのか説明もないまま、局所麻酔のため微妙な振動と感覚だけが伝わってきて、恐ろしさのあまり誰か知ってる看護婦さんがいないかとキョロキョロ・・・。病棟と手術室は看護婦さんが別なので知った顔はいない・・・。それを察知した看護婦さん一人が「どうしたの?」と心配そうに声をかけてくれたので「こわい・・・」と涙を浮かべてつぶやくと、ギュっと手を握ってくれた・・・。 それでも恐怖は消えず、向こうではグニュグニュ、グイグイお腹を押されてる感じが伝わってくる。感触がとにかく気持ち悪い。「もうすぐ出るからね~」って言われても、ただ怖いだけ。 そして一人出て私の目の前で見せてくれた。ほんの少しだけ私の胸の上に乗せてくれた。「生まれたのか」・・・嬉しい気持ちはもちろんあったけど、正直まだ恐怖心のほうが勝っていた・・・ それと同時くらいに胸が急激に痛くなり、「痛い、痛い。胸が、ここが痛い・・・」って何度も何度も先生に訴えているのに、先生は赤ちゃんを取り出すのを優先するため、私の言葉には耳も貸さず・・・。あんまりしつこく「痛い、痛い」と泣きながら言い続けたら、誰かが「内臓を圧迫していた赤ちゃんが急に出たからかな・・・」と言った。泣きながらも「なるほど、それならこの痛みも理解できるな」と多少の納得はするものの、痛みは変わらず。二人目も生まれて胸に置いてくれたが、痛みと恐怖で感激の涙は出ない。看護婦さんが記念写真を撮ってくれるが、笑顔も出ないし、私が笑顔になるシャッターチャンスを待っているようだが、こんなに痛いのに笑えない・・・。どーでもいいから早く撮ってって思いつつ、表情は泣き顔のまま・・・。正直、赤ちゃんよりも胸の痛みが優先してしまい、「赤ちゃんの鳴き声」と「無事に生まれた」という事実だけ確認したら、あとはまた「痛い、痛い」と言いつづけた。              【後半】 赤ちゃん誕生後、回復室にて   手術が終わると麻酔で眠らされた。気づけばLDR(帝王切開の回復室として利用)にいた。意識が無かったのはほんの数十分らしい。主人と母、義母が声をかけてくれたが、意識もうろうとしながら「めっちゃ痛かった・・・胸が痛かった・・・」と何度も何度も言ってたらしい。麻酔の影響か、目を開けると天井がぐるぐるまわり気持ち悪いので、目をつむっていた。そして「寒い寒い」と訴えていたらしい。電気毛布でくるまれても寒い。看護婦さんが何度も何度も体温計を持ってきて熱を測り、お腹を押して子宮の戻り具合をチェックする。双子の帝王切開だったので出血も人よりは多く、事前に採っておいた自己血(自分の血を輸血)輸血した。しばらくして夕方頃に義母が帰るとき、なんと主人まで「仕事に行くから少し外出します」と言ったらしい。(私は寝ていた。)母は私の低体温をすごく心配しており、このままどうにかなるんじゃないか・・・危ない状態なんじゃないか・・・とすごく心配だったので、仕事に行くと言う主人を一応は引き止めたらしい。が、仕事を抜けて来ていた主人は「2~3時間だけどうしても」と言って出掛けたそうです。 それからしばらくして、「LDRから病室へ移動しよう」と看護婦さんが言って、まだ麻酔で歩けない私に担架を持ってきてくれた。が、麻酔の酔いで気持ちが悪く、身体を少し動かしただけで吐きそうになる。「駄目です・・・。まだ動けません・・・」を繰り返し、病室へは移動できないまま。 弟が仕事を終えて駆けつけてくれたときも、まだ「寒い、寒い」と言っていた。弟と母が冷たくなってる私の手をギュッと握って温めてくれる。気持ち悪さも限界にきていて、吐き気がすごい・・・。一日付き添っていた母が、疲れもピークに達して、仮眠を取るか自宅に帰るか・・・と弟と二人で相談している声が聞こえた。弟がそばにいてくれたので母には「大丈夫だから、家に帰って休んできて」と言う。 朝から絶食しているので胃からは何も出ないが、30分置きくらいに嘔吐。まだ麻酔で身体が思うように動かないので弟が支えてくれてやっと吐ける状態。何度も何度も弟に唾液を拭いてもらい、今思えばなんとも申し訳ない気持ちです・・・。 夜何時ごろだったか(9時?10時?)、主人がやっと戻ってきた。2~3時間と言ってたのに、結局仕事が抜けられず遅くなったようだ。ずっと付き添ってくれていた弟とバトンタッチして、主人が付き添って泊まってくれた。担架に乗って病室にもやっと移動することが出来、その日は朝まで眠れた。

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