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カテゴリ:商品先物取引
2005年 7月11日
気象庁発表 太平洋赤道域の海面水温等の2005年6月の状況、およびエルニーニョ監視海域 (注3参照)の海面水温の今後の見通し(05年7月~06年1月)は以下のとおり である。 ・太平洋赤道域の海面水度はほぼ全域で正偏差が見られた。海洋表層(海面から深度数 百メートルまでの領域)では、顕著な水温の正偏差や負偏差の東進は見られなかった。 対流活動はほぼ平年並だった。 ・エルニーニョ監視海域の海面水温は、夏から秋にかけて基準値(1961~1990 年の30年平均値)に近づき、その後はほぼ基準値に近い値で推移するとみられる。予 測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は低い。 1.エルニーニョ監視数 (1)エルニーニョ監視海域の6月の海面水温の基準値との差は+0.5℃だった。 (2)6月の南方振動指数は+0.4(速報値)だった。(南方振動指数は貿易風の強 さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す)。 2.海面水温 太平洋赤道域ではほぼ全域で正偏差。 (1)6月の太平洋赤道域の海面水温は、ほぼ全域で平年より高く、東経160度から 西経175度にかけてと西経165度から西経150度および西経115度付近で平年 より0.5℃以上高かった。 (2)太平洋赤道域の東経160度から西経175度にかけてと西経165度から西経 150度で海面水温が平年より0.5℃以上高い状態は、4月から変化していない。4 月下旬から5月上旬にかけ西経100度付近に見られた+1℃以上の正偏差は減少し、 5月下旬から6月上旬にかけては平年並となった。西経90度付近では6月中旬に一時 的に-0.5℃以下の負偏差となった。6月下旬には西経125度、西経115度およ び西経90度付近で+0.5℃以上の正偏差が見られた。 (3)インド洋赤道域の海面水温はほぼ全域で平年より高かった。 3.表層水温 顕著な正偏差や負偏差の東進は見られない。 (1)6月の太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百メートルまでの領域)水 温は、東経140度の深度160メートルから200メートルで平年より1℃以上高か った。また、西経115度から西経80度にかけては、深度110メートルから30メ ートルの水温15℃から19℃の等温線に沿って-1℃以下の負偏差が見られた。 (2)太平洋の赤道に沿った海面から深度260メートルまでの平均水温平年偏差の経 度-時間断面図によると、4月から5月にかけて中部から東部を東進した-0.5℃前 後の負偏差は、5月末に南米沿岸に達した。4月中旬に東経160度付近に現われた +0.5℃以上の正偏差は、5月中旬に日付変更線付近で消失した。5月末に東経 160度以西に現れた+0.5℃以上の正偏差は、6月中旬には日付変更線付近まで達 したが、その後見られなくなった。6月下旬には全域で0.5℃を超える偏差は見られ なくなった。 穀物をやってるかた、参考までに・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 12, 2005 12:57:22 PM
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