現在シアターテレビジョンで放送中のノイマイヤー振付『ニジンスキー』の一部を見た。
音楽はリムスキー=コルサコフのシェヘラザードでこれはニジンスキーが船の上で後の妻となるロモラに出会うシーンだが、ニジンスキーがイリ・ブベニチェク、『牧神』がオットー・ブベニチェク、そしてロモラがアンナ・ポリカルポヴァ。
ニジンスキーに一目で惹かれていくロモラは『牧神』であるニジンスキーを愛しているのかもしれない。
ニジンスキーが狂気の世界に旅立ってからも彼を愛しつづけたロモラの気高さと美しさ、精神性の高さをポリカルポヴァが悲劇的なまでに表現している。
そしてやはりイリ・ブベニチェクの狂気を垣間見せるような天才的な動きのダンス、まるでニジンスキーがとり付いているような、表情、身のこなし。しなやかで美しいムーヴメント。一種独特の男性ダンサーに珍しいほどの柔らかさ。そしてばね。
またルートヴィヒ狂王とは違う性格の男がそこにいた。
http://www.min-on.or.jp/hamburg/nijinsky/
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最終更新日
2004年10月07日 23時19分28秒
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