全て
| カテゴリ未分類
| Football
| OPERA
| BALLET
| Musical Theatre
| Classical Music
| Cinema
| Mystery
| International
| Competition
| これからの公演のお知らせ
| ATPテニス
| アクセス
| ARTS
カテゴリ:BALLET
第1夜ワルキューレの続き
ブリュンヒルデの岩山。 ワルキューレたちがいる。ブリュンヒルデはジークリンデに 「あなたのおなかには子供がいるのよ。ジークフリートという名にして。」と告げる。 ヴォータンがやってくる。 ヴォータンは怒り狂っている。 ブリュンヒルデは白い練習着(レオタード)のようなシンプルな衣裳。 ワルキューレの鎧も兜も脱ぎ、手にはトウ・シューズを持っている。 これは彼女が魔力を失うことの暗示。ヴォータンはそのトウ・シューズをひっつかむと怒りに任せて、すごい勢いで扉の向こうへ投げ込む。 ヴォータンはブリュンヒルデに身の上話を始めるが、(「年をとると、権力欲に取り憑かれて…」という部分、)これはブリュンヒルデに「ジークムントを負けさせろ」と説得する、もっと前のシーン。このように多少話を編集して入れ替えている、もしくはくっつけて短縮している。なにしろ元が冗長に(ここがワーグナーのオペラのいいところでもあるのだが)長いので。 ここのヴォータンとブリュンヒルデのパドドゥがすばらしかった! ここで初めてヴォータン(アルテムの方)が上半身裸になる。その筋肉がすごい! 上半身が逆三角形で、オリンピックの投てきの選手のようだ。 ヴォータンが常に持っている槍、この槍を台において、バレエのバー・レッスンのように使う。すごい曲芸チックなことを披露するヴィシニョーワ。かなり危なそう。難しそう。 すごい… ブリュンヒルデに長い長いキスをするヴォータン。本格的なディープキスです、念のために言っておくと。 キスで魔力を失うブリュンヒルデ。もう彼女は神ではない。ただの女。 最後にヴォータンはまたキスして彼女を眠らせる。 ヴォータンはローゲを呼び出す。 (ここかどうかあやふやだが、) ヴォータンとローゲのデュエット。 ヴォータンの長い槍を二人で持ったり、槍を立てて、ヴォータンの肩の上にローゲが乗ったり。曲芸的。 これはヴォータンがローゲを岩山に戒めるシーンだったと思うのだが、もっと前の2人の関係性を表すシーンだったかもしれない。 ブリュンヒルデをローゲの炎で守らせる。 グランドピアノの上で眠りにつくブリュンヒルデ。 そして約2時間の、前半戦終了。ふー。 後半戦スタート。 第2夜 「ジークフリート」 ここはミーメのきったない家。上手に汚い棚みたいなものがあり、ミーメの大小さまざまの鍋が入っている。 少年のジークフリート(マリアン・ワルター)が踊っている。可愛い~。実際には少年ではない、すごく上手。さわやか! 青いチェックのシャツにズボン。ださいかっこ。 よかったー。百貫デブのジークフリートしか見たことなかったのでほんとに目の保養。 ミーメがやってくる。ミーメ(ディニュー・タマツラカル)。この人すごかったです。いきなり歌います。うまい! 歌ったのはこの人だけ。しかもめっちゃダンスが上手。顔は異常に気持ち悪いメイクをしていて、不気味。でも3枚目キャラで、前半のローゲのような感じ。 ベレー帽をかぶり、眼鏡をかけて、唇が大きく赤く左右非対称にゆがんで描いてあって、抽象画みたいな顔になっている。 ミーメはおかまキャラで、時々、トウで立ってささささっと歩く。トウ・シューズではないバレエ・シューズでトウで立っている。ということは足の指の上の皮は擦り剥けて血が出てるんじゃないか? ジークフリートは問いかける。父? 母? ファーター? ムッター? って何? ミーメは言う。 「私がお前のお父さんでお母さんなんだよ」 ジークフリートは信じない。ジークフリートはミーメをぶっ飛ばす。(家庭内暴力) 群舞、カップルが踊っている。愛し合うカップルを見て、自分も相手が欲しいと思う、ジークフリート。 このカップルは森の動物たちのカップルなのだ。 そこへ現れたジークリンデとジークムント。ジークフリートは魔法のように二人にひきつけられていく。すると、奥の鏡がぱっと開いて、青年のジークフリート(ミカエル・バンツァフ)が出てきた。この早代わりが見事。 ミカエル・バンツァフは若い頃のマニュエル・ルグリにそっくり! まあるいお目目、くりくりの赤茶色の巻き毛。背格好といい、そっくり~ 踊りは最高! 美しい!!! 堪能した。さすが主役だけある。すごく美しく、ジークフリートという人間はもともとすごい意味のない自信を自分に持ってる男なのだが、そのまんま、キャラがいっしょだった。 こんなに若くて美しくてダンスが上手なんだもの。無理もない。 ジークフリートは家を出て行く。 ミーメの家にやってきた、荷馬車を引いた男。荷台には真っ赤なローブを羽織って、頭は真っ赤な撫で付けた髪の男(マラーホフ)。 誰かに似ていると思ったら、デヴィッド・ボウイ! 昔の、「サフラジェット・シティ」とか「スペースマン」の頃の…。これはローゲのようで実はローゲではない。キャラが違った。ローゲは道化キャラだが、この男は終始笑わず、いかめしい顔をしていた。 男(実はヴォータン)はミーメに3つの質問をしろと強制する。ミーメは質問にすべて答えられてしまい、窮地に陥る。鍋を頭に被らされる。 マラーホフはローブを脱ぐとやっぱり火の精だった。真っ黒な全身タイツに赤い炎が散っているデザイン。 ジークフリートは破壊された剣、ノートゥンクを鍛える。ローゲ(火の精?)の炎で。 アルベリヒがファフナーが竜になっている洞穴の前で番をしている。 ヴォータンとローゲがやってくる。 このへんだったか忘れたが、なぜか少年のジークフリートが現れて、青年のジークフリートと美しく踊る。「さすらう若者の歌」のようだ。後半でも出てくる。 ベジャールのこの2人の若者、この役への愛を感じた。ジークフリートの2人への振付は、どれも、すごくすごくすばらしく美しい振付なのだ。 ジークフリートがノートゥンクを持って、やってくる。恐れを知らぬ男ジークフリートは竜になったファフナーをいとも簡単に殺してしまう。 さきほどの竹馬に、頭に大きな竜の頭を被る、大きな竜の胴体をぶら下げている。この尻尾を自分で引きずりながらやってくる。 黒子が二人出てきて、ジークフリートを担ぐと、ファフナーを刺すジークフリート、お宝、指環を奪う。ファフナーの血を浴びて、鳥の声がわかるようになったジークフリート、ミーメが指環を奪ってジークフリートを殺そうとしているとわかってしまい、ミーメを殺す。 ここのミーメが最高。ファニーなダンスだが、ものすごい、うまい。 ジークフリートは大きな赤い鳥2羽につかまって文字通り飛んで行く。すごい演出~ 竜といい、鳥といい、まるで「魔笛」のようなファンタジックな演出。すてき。 大きな黒い2羽のカラスが出てくる。 鳥たちに導かれていよいよブリュンヒルデが眠る岩山にやってきたジークフリート。 ヴォータンは立ち塞がるが、 弁者が叫ぶ。「…、…、…、槍、ノートゥンク、ジークフリート、ヘルデン(英雄)!」 ヘルデン!の声と共に、ジークフリートはノートゥンクでヴォータンの槍をまっぷたつにする。めっちゃかっこいい~! ローゲは彼を認めて通す。ジークフリートはブリュンヒルデをピアノの上から抱き上げると床に寝かせる。口づけするとブリュンヒルデは目覚める。 ここのパドドゥ、絶品でした。また見たい~ 愛し合う2人。ベジャールだから、ブリュンヒルデのジークフリートへの抱きつき方が尋常じゃない。クラシックではないおもしろいリフトの数々。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月28日 23時10分27秒
[BALLET] カテゴリの最新記事
|
|