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カテゴリ:Musical Theatre
Movin' Out JAPAN PREMIERE
- Music By Billy Joel Conceived By Twyla Tharp 20 August 2006 Sinjuku Koseinenkin-kaikan Tokyo CAST Tony : KEITH ROBERTS Eddie : RASTA THOMAS Brenda : LAURIE KANYOK Judy : LAURA FEIG James : STUART CAPPS Pianoman : DARREN HOLDEN Movin' Out 2回目。 きょうはラスタの日。昨年のメダリストガラ以来です。やはりラスタはすばらしかったです! 初見というのはおそろしいもので、イメージが出来上がってしまうんですね。きょうのキャスト主要3キャストがすべて異なっていましたが、プロダクション全体の作品としての出来は初見の日の方が良かったような気がしました。 キースはオリジナル・キャストなので期待していたが、いまいち体が重そうだった。大柄な体。しかしまさにバレエ・ダンサーの優雅な身のこなし、胸の反らし、手の伸ばし方はさすがだった。後半がよかった。 ブレンダは初見のホリーを見ちゃうともうだめです。ホリーがすばらしすぎた。 さてさて、ラスタ・トーマス! ばっりばりのクラシックバレエ・現役ダンサー。しかし生まれついて、伝統的なクラシックバレエの枠をはみ出している逸材。彼の魅力が最大限に発揮されている役ではないでしょうか。 ブレンダンとは踊りの振付もまったく異なりました。ブレンダンが過激にアクロバチックなのに対し、こちらは意外と基本形。しかし随所に彼ならではのスーパーな超絶技巧がちりばめられている。そしてどんな踊りでも雑にならない! 美しいのです。見とれて終わってしまった1時間40分でした。 ※内容を書きますのでご注意ください。 第1部 バンドの演奏が始まる。きょうのピアノマンはマシューではなく、話題のダレン・ホールデン。高めのヴォーカルで実にうまい。明るい声。声の好みからいってビリー・ジョエルのそっくりさん、渋めのおじさん、マシューの方が私は好きでしたが。 自己紹介のように現れる出演者たち。 トニー、エディ、ジェイムズ、ブレンダ、ジュディ。 ラスタは黒い髪で黒い目、ガラのときよりもやせているように見える。ガラのときは上半身裸(海賊ですから)だったので、その時は筋肉がすごかったのです。でもホセ=マヌエル・カレーニョもそうだけど、着やせするのよね、彼らは。 挑戦的な不良のガキ!というイメージのブレンダンに比べると、少しはにかみ屋かな。内省的な感じを漂わせている。ブレンダとも合わない…というのが納得できる。 ブレンダとの最初のからみのダンスでブレンダがグラン・ジュテしてその足を瞬間的に下から持ち上げる(触る)という超絶技巧、ブレンダンもやっていたがラスタもやっていた。 仲のいいトニー、エディ、ジェイムズ。そして巡査。トニー、エディ、ジェイムズが3人で踊ると、音楽にぴったり合っているのがラスタだけ。ばらんばらんなところもトワイラ・サープ流なのかしら(自由という意味で)。ラスタの踊りの美しさに目が釘付け。ポップスのような歌で踊るのがいかに難しいか。逆に後の方のビリーの歌じゃないインストゥルメンタル・ミュージックの時はダンサーたちは踊りやすそう。 ラスタのソロではラスタはお得意の上半身を斜めに倒しながら両足を上半身よりも高く上げ、空中で回転させるジャンプを披露する。これ、メダリスト・ガラの時もやっていた、ラスタのオリジナル超絶技巧。ほかのクラシックダンサーがやっているのを見たことありません。 エディはお金がないくせに、車を買ったりして、 (♪キャディラッカカカッカ…) ♪いい加減にわかったでしょ You oughta know by now しかもすぐに壊しちゃう。 ジェイムズとジュディはステディな仲。クラシカルなパドドゥのような振付で踊る ♪Just the way you are(素顔のままで) 気取った会話なんていらないよ。 そのままの君が好きなんだ。 ♪Uptown Girl ブレンダはアップタウンガール。金のかかる女。うまくいくわけがない。ブレンダは優しいトニーに魅かれていく。ところがトニーとデートしている時にばったりエディと出くわしてしまう。気まずい。 そんな2人の仲を取り持ついいやつジェイムズ。アメフトのボールを蹴るエディ。ボールは彼方に飛んでいった。 時はベトナム戦争。召集される3人。 ベトナムでも同じ隊。リーダーはしっかり者のジェイムズ。しかし部隊が前進していなくなったとき、のろのろと一人で現れたエディ。エディは少しおかしくなっている。隊から逃げ出してしまった。エディはここでものすごいダンスをする。ここはまったくやりきれない怒りを噴出させるようなダンス。 同じ部隊の仲間が戻ってくる。彼らはエディを捕まえる。敵が襲ってきたので、暴れるエディの頭を押さえつけて低くさせる。トニーが被弾する。その時、隊長のジェイムズが撃たれる。ジェイムズ倒れる。彼をおいて隊は敗走せざるをえない。 一人残されたジェイムズ。苦痛の中で立ち上がる。しかしまた撃たれる。倒れる。ここの断末魔の表現力がすごくて衝撃的。 一方舞台の上手では嫌な予感を感じたジュディが踊っている。 ベトナム。 バーで髪形も変わったトニーがぼう然と飲んでいる。一方下手では故郷のストリップバーで働くブレンダ。 ♪The Stranger(ストレンジャー) 黒衣のジュディ。3人の男性と踊る。 ジェイムズの葬式。折りたたんだアメリカ国旗を受け取るジュディ。ジュディは国旗をなぜかエディに渡そうとする。罪の意識がぬぐえないエディは断る。 第1部了。 第2部。 エディーはストリートにたむろしている。赤い袖を切り落としたTシャツ姿。 ジュディがそんな彼を説得しにやってくるが、ほかの男が金品を巻き上げようとするので怖くて逃げるように去る。ほかの女がバッグを奪われた時、一瞬バッグを返そうとするエディだが仲間たちに巻き上げられる。 ♪Angry Young Man ここのエディーのものすごいダンス。 ピルエット4回転プラス3回転、上手でフェッテ。ワイルドなダンス。 生きて帰ってきたトニーもブレンダとうまくいかなくなった。 ブレンダはトニーと大喧嘩。その後ブレンダはバーで男たちにちやほやされて踊る。上から巻いているじゅうたんを投げ落とすように彼女を投げ落とす技もある。トニーも別の女と踊る。ここ、クーパーの「十番街の殺人」を思い出させる振付です。 エディはバーにいる。 しかしこのバーは奇妙なバー。いきなり脱ぎだすとボンデージ、鞭、仮面。性倒錯者たち、セックス、ドラッグ。 死んだようになっているエディがヤクを打たれてすっきりハイテンションで踊りだす。 ♪Captain Jack またすごい。女と踊るがそいつは実は男で、かんべんしてよ、となる。そして別の女とセックス。 美しい女が現れて美しいパドドゥを踊る。ラスタのパドドゥも楽しみにしていた。 ぼろぼろの黒衣のジュディ。ほかの戦争未亡人たちと3人で踊る。彼女はエディーの目をさまさせる。もしくはヤクがエディーに見せた幻影かもしれないが。 ♪Goodnight Saigon 死んだ時にジェイムズがどうだったか思い出させる。死体の山の中から起き上がってきた血だらけのジェイムズ。エディーとジェイムズは同じ振りの踊りを2人で踊る。エディーの苦悩。ここは絶品です! ジェイムズは撃たれて何度も倒れる。何度も何度も撃たれる。そうして死んでいったのだ。その死体を肩に担ぎ上げるエディー。こうしたかったのだ。彼を戦場に置き去りにした、見殺しにした自分。自分のせいでジェイムズは死んだ。それをやっと反芻して、その記憶に向かい合えたと思う。ジェイムズの遺体をトニーに渡すエディー。 ブレンダのソロ。 ♪Shameless ブレンダのトニーとのパドドゥ。このパドドゥ、キースはすばらしかった。プレパラシオンのように上体を反らして、長い腕を伸ばして。 ジョギングするジュディ。そこにやってきたのは同様にジョギングするエディー。良かったわ、立ち直ったのね! 喜ぶジュディ。抱擁する2人。 ここからエディーの喜びのダンス。またすごいです~ よくフィギュアスケートでジョニー・ウィアー君がやっている技、頭を下げて足を体より上に上げてぐるんぐるんとジャンプしながら移動するというあの技を3回連続でやった。 それからムーンウォーク。舞台の端から端まで。ここは意識してクラシックバレエを排して踊っている。腰を振っていた。これが実はここで初めて。今までいかにすべてクラシックのパで振付けられていたかわかる。 さすがに逆立ち歩きはないものの、フェッテもすごいし、すばらしいダンス。 アメフトのボールを蹴るエディ。 トニーとブレンダのダンス。 フィナーレ。 各出演者がそれぞれ技を披露する。バンドの演奏。 NYステート・オブ・マインド ピアノマン などなど。 おつかれさまでした。 きょうは筑紫哲也さんがいらしてました。「23」で取り上げるのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月02日 09時16分11秒
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